暁 〜小説投稿サイト〜
ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
Extra multi-story
一匹子狐の儚き願い Third-story
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何とか私はよく分からない部屋からの脱出が出来た。今手持ちにあるのはロウソクx2とパンがx6と、それを包んでいる布団のシーツで作った風呂敷一枚。使える技が"火炎放射"と"アイアンテール"の二つのみで、私のタイプは炎で弱いのが水・・・だから水を飲まなくても大丈夫だったのかもしれないし、バサボソパンだったのかもしれない・・・いえ、偶然よね、偶然。
 それにしても・・・監禁しといて見回りなしの監視カメラ無し、オマケにボロボロ・・・本当に何かの施設だったのか分からないじゃない。施設じゃなくて、廃墟の答えもあるけど・・・どちらにしよ、ここから抜け出すのが正解。早くしなきゃ。

〜〜〜〜☆★☆〜〜〜〜

 しばらくして、建物の中をくまなく探した。だが、入り口と思われるものが一つも見つからなかった。いや、あるにはあった。あったが・・・
「なにコレ・・・扉の取っ手に草が巻き付いてる・・・これって、開く・・・かな・・・? うぅーんー・・・・・・!!!!」
 草が絡みついたまま、まずは扉を押してみる。一応少しは動いて外がうっすらと見えたが、光は差し込むほどまでは開かなかった。何度もチャレンジしてみたが、結局変わらず・・・。
「はぁ、はぁ・・・しぶとい、ツタね・・・・・・ん、ツタ?あっ!! すぅー・・・・・・"火炎ッ放射"!!!!」
 少し埃っぽいが、空気をしっかりと身体に取り込んでから思いっきり息を吐き出し、炎を吐き出す。何で最初ツタに気が付かなかったのだろうかと自分をバカにしながら。
 炎は扉の草のツタにピンポイントで当てると、ツタは一気に黒焦げに燃え始める。そして、やはりある程度燃えると"アイアンテール"を扉に叩きつける・・・が、今回は壊れなかった。二度全力でやってもギシッ!!と、ものすごい音をたて、黒焦げたツタが床に落ちただけだった。
「・・・壊れなかった?そ、そんなぁ・・・・・・でも、あれ?・・・もしかして、三度目の正直でまさか、壊れたり・・・? 一か八かで・・・"アイアンテールッ"!!!!」
 硬くした尻尾を、半分タックル交じりに全力で扉に叩きつける。すると最後はバッギシッ!!!!と奇怪音が辺りに大音響で響き渡たり、流石にこの音で誰か来るとヒヤっとしたが、至って変わらずに静まり返っていた。ここまで来ると、本当に誰も居ないのかもしれない・・・。
「・・・ダメ、ね。もう壊れそうなんだけどとっとっと!!?・・・ひゃあっ!!」
 二本足で立って、右手で扉に少し力を加えたら・・・そのままドアが倒れ、それに反応出来なかったロコンはドアと同じく倒れた。ともかく、体を張ったせいで結構身体が痛い結果オーライである。
「あたたた・・・うぅ、思いっきり頭打った・・・クラクラする・・・・・・んっ!!? あ、あなた達何者っ!!?」
「・・・何者って言われても、エル
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