暁 〜小説投稿サイト〜
『ポケスペの世界へ』
第五話
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「ん?どないしたんや?」

 エリカが顔を真っ赤にしている。

「その……付いてたのを舐めたんで……」

 ………そういやそうやった……今の俺の顔はスゲー真っ赤やろな……。

「わ、悪い………」

「い、いえ………」

 ちょっと気まずい雰囲気になりながらソフトクリームを食べる。

ピリリ、ピリリ。

 その時、ポケギアが鳴った。

「あ、そろそろ時間ですわ」

「そうか。なら駅まで送るわ」

 俺達はコガネ百貨店を出て、リニア駅に向かう。

「ショウさん、僅かな時間でしたが楽しかったです」

「いんや。俺も楽しかったわ」

「タマムシに来た時は是非ジム戦を………」

「俺、フルボッコになりそうやけどな……」

「そうならないように祈ってて下さい」

「祈るんかいッ!!」

「フフ………」

 俺のツッコミにエリカが笑う。

『ヤマブキシティ行きリニア、間もなく発車しまぁす』

 駅員がスピーカーを使って知らせてくる。

「んじゃぁな」

「はい、ではまた……」

 エリカは俺に手を振り、俺もエリカに手を振る。

「あ、そうや。これあげるわ」

 俺はピカチュウのストラップをエリカに渡 す。

「……ありがとうございます」

 エリカが俺に微笑んだ。

 ………スゲー可愛いです。

プシュー。

 リニアはゆっくりと出発した。

 そしてリニアはあっという間に俺の視界から消えた。

「……さて行くか……」

 俺は駅を出た。

「………青春だなぁ……」

 駅員がボソッと呟いた。

 次はエンジュシティやな。







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