暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第25話 精霊達の集い?私は呼んでません
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載っていない新情報です。大いなる意思が言った“滅び”の手がかりになるかもしれません。しかしそれよりも重要な情報は、風の精霊が一度消滅した事です。もしかして地下に風石が溜まっている原因は……。

(精霊達よ。私の質問に答えてほしい)

「(なんだ?)」

(地下に風石が溜まる原因は、風の精霊の消滅に関係ありますか?)

「(然り。風の精霊に集まるべき力が、地下に溜まり風石となっている)」

 ……確定。しかしそれならば、土の精霊の力を借りれば、如何にかなるのではないだろうか?

(風石が元は風の精霊の力なら、風の精霊は風石を分解して除去する事が出来ますか?)

「(可能だ)」

(土の精霊が風石の鉱脈まで穴を開け、風の精霊が全て分解する事は出来ますか?)

「(不可能だ。風石の鉱脈付近は、土の精霊の力が届かん。鉱脈寸前で穴が止まり、そこからでは風の精霊は風石を分解出来ない)」

(ならばその部分だけでも、ジャイアントモール等の地中生物の力を借りられませんか? 運が良ければ、力を借りなくても亀裂等から鉱脈に侵入出来るかもしれませんし)

「(……可能だ。本来ならば自然の摂理に反する事だが、放っておけば更なる危機を招く事になる。実行する事を約束する)」

(ありがとうございます)

 余談ですが、この時より2年ほど各地で地震が相次ぎます。ロマリアが地震の原因究明に、とんでも無い額の賞金を懸けていましたが、私は知りません。

 まさかここで、大隆起の問題が解決するとは思いませんでした。これでロマリア組の最大の大義名分を、無効化出来た事になります。棚から牡丹餅(ぼたもち)とはいえ、エルフとの最大の戦争理由を潰す事が出来たのは大きいです。しかし油断は出来ませんね。ジュリオはともかく、ヴィットーリオはいまいち信用出来ないイメージがあります。

 そうこうしている内に、父上達がそろそろ交渉を始めたいと言って来ました。

 先ず最初に出た交渉内容は、森の拡大を止めてほしいと言う事でした。これに木の精霊は、条件付きで了承しました。

 一つ目の条件は、今後一切精霊に攻撃しない事です。当然の条件なので、これは問題無いでしょう。二つ目は、ドリュアス家が交渉役になる事です。こちらもドリュアス家にとって、願っても無い話なので即座に了承しました。

 次の交渉内容は、森の開拓についてです。これが荒れました。木の精霊が「他の人間が信用出来ない」と言い、ドリュアス家以外の開拓を拒否したのです。これには父上も頭を抱えてしまいました。バカ貴族の嫉妬や妬みを、もろに受ける立ち位置だからです。しかし結果的に、それは杞憂……もとい、それ以前の問題でした。森の中の幻獣・魔獣・亜人に対して、何ら対策が無いからです。

 要するに
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