暁 〜小説投稿サイト〜
気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
38、謎の少女現る!
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のはこいつで三人目だ。

「? 何を笑っとるん?」

「いや。少し、昔を思い出してな」

「昔?」

「お前の他に、唯一この髪を好きだと言ってくれた奴だ。もう、いないがな」

ほんと、あいつそっくりだよ。

「それで、どうなん?」

「ん、ああ。構わねぇかもな、お前みたいなやつがいるってのも」

「そやろ?」

「自分で言うな」

なぁ彩加、この世界のやつらって変だよな。

皆こぞってオレと仲良くなろうとしてるんだからさ。

あの嫌われ者のオレがさ。

この世界で不満があるとすれば、彩加、お前がいないことだけだ。

今のオレを見たら、お前はどう思うかな?

今ここにお前がいたら、どうなってるかな?

武や恭、凪に正一、それにこいつがいる世界。

ん、あれ?

「ってお前、名乗れよ!」

「あ、そやった。ウチは榊原千鶴や。よろしゅうな」

だ、そうだ。

「千鶴、か。よろしく」

「よろしゅうな要」

余談だが、本日の弁当は千鶴とトレードさせてもらった。

だって、あんなもん食えるか!
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