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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter35「強襲」
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界のビズリーから奪って変身に使用して自分と戦った時。二度目はカナンの地でビズリー本人が骸殻の変身に使った時だ。

だが前者は既に分史世界と共に失われ、後者は自分との戦いに敗れたビズリーの遺体と共にあり、この世界に存在するはずがない。
ブイオはルドガーの問いに答える事なく、黄金の懐中時計から力を引き出そうとする。

だが……


「……!?」

「な、なんだ!?」

突如ブイオが持つ黄金の懐中時計と、ルドガーの金色の懐中時計がまばゆい光を放ち出した。


2人は全く予期せぬ事態にただ時計を眺めていたが、時計から放たれる歯車状の波動の影響により、体の自由を奪われ2人は肩膝を付く。

「ルドガー!」

「く、来るな!はやて!…うっ!?」

ルドガーの時計から海沿い道路を包み込む勢いで、歯車状の空間が展開される。

「コレ以上ノ戦闘継続ハ不可……撤退スル」

予期せぬ事態にブイオは撤退することを決断し、驚くべき行為を働く。
光を放っている黄金の懐中時計のガラス部に指を突き立て、ガラスを割る。

当然その行為で、時計の針は動かなくなり骸殻も解除されるが、ブイオは胸元から碧の懐中時計を取り出してハーフ骸殻に変身し、空間に飲み込まれる前に空間転位を使いその場から撤退した。

「ルドガーいったいこれは何なんや!?」

「わからない!それより早くこの空間からお前達は出ろ!」

「アホ!ルドガー置いて行けるわけないやろ!?」

「そんな事いってる場合じっ!?」

一刻もはやく、目の前で躊躇しているはやて達には空間の中から出てほしかったが、もう手遅れだと時計が一段と強い光を放った事で悟る。

「ヤダ…何、これ?」

自分の立つ地面や目に移る景色に亀裂が入り、これまで体験した事のない現象を目にして後退るシャーリー。シャーリーだけではない。

フォワードも各隊長達もこの状況を目にして動揺している。


そして亀裂はどんどん広がっていき、最後はガラスの破片のように砕け、空間の中心にいたルドガー達はただ暗闇の底へと落下していった。


「はやてぇぇ!!」

「ルドガー!!」


凄まじい引力に引かれ落下していく中、はやての名を叫びながら骸殻の鎧を纏った右手で彼女に手を懸命に伸ばし、はやても同じようにルドガーの名を叫びながら彼の手を掴もうとするが、その甲斐虚しく2人の手が繋がることはなく、ただ闇の底へ落ちていくのだった。




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