暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos4八神家の日常〜knight's Training〜
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†††Sideシャマル†††

私たち“闇の書”がはやてちゃんを主として1週間目の今日。この世界での一般常識をはやてちゃん、そしてはやてちゃんの弟分というルシリオン――ルシル君に教わった。だからもう1人でお買い物も出来るわ。
此度の主、八神はやて。かつて私たちを家族として迎え入れてくれたオーディンさんと同じ、私たちを家族として迎え入れてくれた女の子。
原因不明の麻痺で車椅子生活を余儀なくされている。しかもご両親とはすでに死別。それなのにそんな自分を不幸とは思わず、いつも温かな笑顔をしていて。とても心の優しい、幼さを感じさせない強い意思を持っている。

「うん。美味しいよ、シャマル。お味噌汁は完璧やな。な、ルシル君?」

「ああ、すごく美味しい」

「ありがとうございます♪」

シグナム達も文句なく、はやてちゃんと協力して作った朝ご飯を食べてくれているし。これも、オーディンさんが私に和食を教えてくれたから。まるで私たちがこの世界に転生することを知っていたような。本当に不思議よね。
私の作った卵焼きを食べてるルシル君を眺める。オーディンさんと同じ、“エグリゴリ”の救済を存在意義とした、生きた戦闘兵器だと語った少年。オーディンさんもソレとだという話を聴いて、私はショックを受けた。でも、心のどこかでオーディンさんが私たちと同じ存在だということに嬉しく、今まで以上の親近感を抱いたのもまた事実だった。

「どうしたシャマル? 俺の顔に何か付いてるか・・・?」

口の周りを触れるルシル君に「ううん。何でもないの」誤魔化すように笑みを作ってそう答えて、私も食事に集中する。と、「むぅ」シグナムが呻いた。そのあまりにも深刻そうな表情に「何か料理に問題でもあった?」訊いてみる。シグナムがいま食べているのは焼き鮭。焼いたのは私だけど。一切れ口に含んでモグモグ。うん、問題なし。焼き加減はどれも悪くはないはず。

「いや。なんだ。少々体が鈍り始めたようでな」

「そういやここに来てから運動してねぇよなお前。つうかあたしら全員だけど」

「これまでとは違い、此度は戦が無いから当然と言えば当然かもしれんが」

ヴィータちゃんもシグナムに同意した。運動らしい運動と言えば家事だけよね。今回の転生はオーディンさんの頃とは全然違う。この世界・地球には魔法文明がなく戦うことがない。オーディンさんとは家族であり戦友っていう関係を持てた。
でもはやてちゃんが主である限りその関係は無い。けどそれも悪くないって思う。それを聴いたはやてちゃんが「だからと言って戦わせたくないし、そもそも相手居らへんしなぁ」ちょっと困り気味。はやてちゃんが困らない、何か良い解決方法は無いかしら。

「そういやルシル、お前は普段はどうしてんだ? 腕が鈍っちゃエグ――ぅぶっ?」
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