第七十五話 恐怖劇の始動
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のだが、マーレのその動きはレイも理解している。あえて味方のいる位置にドラグーンを配置したり、撃たれる位置に配置させたドラグーンはそのまま射撃を行わず素通りさせたりとかなり変則的にドラグーンを操作している。
「後ろかッ!」
直感的に攻撃を悟ったマーレが機体を半回転させ、左腕のビームシールドを展開させる。それと同時に襲い掛かるレジェンドの腰部の実体剣を展開可能なブレードがビームシールドに突き刺さった。
「ハッ、甘いんだよ!」
『残念ながら、甘いのは貴方の方ですよ――――』
ドラグーンの突撃を予想しマーレのRFゲルググがビームシールドで防いでいるにもかかわらず、勢いは衰えないままにビームシールドを突破をしようとする。受け止めれば勢いを殺せると思っていたのだがドラグーンにその考えは通用しない。寧ろスラスターが勢いよく噴いて押し込んでいく。そして周りのドラグーンとレジェンド自身の攻撃がそれに続いた。
「なッ、アンチビームの類か!」
ドラグーン一つに拘束されたと言ってもいい。ビームシールドの防御力の高さからそうそう容易く突破されることはないが、マーレが目の前で防いでいるのは対ビームコーティングが施されているのであろうドラグーンの実体剣。下手に動けばシールドを貫通するかもしれない。マーレは迂闊に機体を動かして回避するわけにもいかず、襲い掛かってきた他のドラグーンのビームを右手のビームシールドを展開させることで何とか防ぐ。
『これで終わらせる』
真後ろを取るレジェンド。ビームライフルを構え、マーレに止めを刺そうとする。先に動いたのは果たしてどちらか。マーレはレイの殺気を受け、そのままドラグーンを受け止めた状態で後ろにスラスターを噴かせて突撃した。レイは嫌な予感を感じ取って構えを解いて回避行動に移った。
『「グゥッ――――!?」』
互いの機体が衝突を起こす。マーレの捨て身の体当たりとも言える攻撃によってレイのレジェンドも体勢を崩した。実体剣のドラグーンでこのままマーレのRFゲルググを貫くことは可能だろう。しかし、それを行えば確実にレイのレジェンドも巻き込まれる。
『やってくれるッ……』
ぶつかったタイミングでドラグーンを弾いたことでマーレのゲルググは自由を取り戻す。同じ手は二度も通用しないだろう。レイは手札を曝され消費してしまったと言ってもいい。
「舐めるなよ……そっちの位置ぐらいなら俺だって把握できる」
レイの空間認識能力同様、マーレも相手の位置を認識している。しかし、それは空間認識能力とは違い、彼のニュータイプの素質によるものだ。レイの空間認識能力には劣るが予知のような超直感は彼の方が圧倒的に上である。
『これでッ!』
「やらせるか!!」
レジェンドの連結させたビー
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