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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第7話:掌の上で踊る
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だろう」

「何を言うか馬鹿親父! アンタだって俺等の仲間なのだから、共謀した疑いは掛けられてるんだぞ!」
「親父じゃない、イケメンだ! それに僕にはアリバイがあるんだモンね! 昨晩はこの城に宿泊したという、絶対的なアリバイが存在するんだモンね! アルテミアが僕のアリバイの証人だ! 昨日は夕方からずっと城に籠もってた……勿論犯行時間もね!」

「くっ……やはりお前かぁ……で、では人質の変更を要求する! そのオッサンは戦力として重要なんだ。言ってはなんだが、戦力として必要無いトルネコさんと人質交換して欲しい! ……あ、トルネコさんごめんなさい。悪気はないんですよ」
ウルフもお父さんに対し反撃に出る。その際、流れで侮辱してしまったトルネコに謝罪を忘れないのは格好いい。

「ダメじゃ! お主も言った通り、そのトルネコというのは戦力外なのだろ? 其奴を犠牲にして逃げ出す可能性がある以上、人質としては認められない。その点リュカであれば、見捨てる事はないだろうし、仮に見捨てた場合……後々の影響が大きいだろう(笑)」
「くっそう……先手を打たれてたか」
ウルフが悔しそうに吐き捨てる。

「あの……俺が言う事じゃ無い気がするんですが、リュカさんだって見捨てられる可能性があるんじゃないですか? 少なくとも俺にはリュカさんが居ない方が居心地が良いのですか!」
何も知らないとは恐ろしい……シンは今後の事を何も考えず、と言うか理解せず発言をしてる……仕方ない、私が教えてやるか。

「シン……そうじゃないのよ。私達がお父さんを見捨てられない理由は、今後ビアンカさんと……お父さんの奥さんと合流する可能性が大きいからなのよ」
「……奥さんと?」

「そう……もしお父さんを見捨てて、ビアンカさんと合流した場合……ビアンカさんは間違いなくブチ切れるでしょう。それもこの国に……女だらけの国に置き去りにしてきたなんて知られたら……」
「で、ではビアンカさんとも合流しなければ良いじゃないですか!」

「ダメよ……イムルで見た夢が事実なら、ビアンカさんは現在デスピサロの関係者と一緒に居るはずなの。私達は皆デスピサロを探してるんでしょ? 避けては通れない道なのよ、解る?」
「そう言う事だシン君……ムカツクがあのオッサンを見捨てる事は出来ない。そんな事をしたら大変な事になるからな、俺達が!」

「オッサンじゃない、イケメンお兄さんだ!」
「「「「黙れ!」」」」
溜息と共にシンを諭すウルフ。その言葉に意味の無い反論を入れるお父さん。
勿論みんなから怒られてます。気にしてないけどね……

「では、話も纏まった様だし、サッサと真犯人とやらを捕まえてくるが良い。それまではお主等が犯人であり、人質は解放せぬぞ」
其処まで言い終えると、私達を城から追い出す
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