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気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
23、部屋は正しく使いましょう
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君にはもう戦う手立てがないのだよ。

諦めたまえ。←誰だよ

「そこまでだ」

あー、この声はチビ介ですねー。(突然のフラン)

その手には、勿論爆弾があって……。

ん? BA・KU・DA・N?

BOMBですか?

…………ヤバくね!?

これオレまで死ぬって!

あーっ、しゃあねぇな!

「吹き抜けろ 霜天氷龍!!」

ピキッ

爆弾を凍らせることには成功したが、ついでにオレの周りに張られていた結界も破られた。

「「「「……………………」」」」

痛い。

周りからの視線がかなりイタイ。

やめて、そんな目でオレを見ないで。

「霜月要。いつからいた」

「最初っから(ゝω・´★)」

「嘘をつくな」

「いやいや。ホントなんだってば。な、恭」

無理矢理に恭に話を振る。

頼む、うんって言ってくれ。

ここで嘘を言ってもお前に利はないはずだ!

「確かに、要は始めからいたよ」

勝った。

この勝負、オレの勝ちだなチビ介。

って言うかさ、さっきからずっと長谷川の視線がチクチク痛いんですけど!

「霜月さん、少しばかりお話が」

「オレはない! 恭、今日の埋め合わせはまたあとでな。んじゃ!」

誰かになにか言われる前に、窓から飛び降りる。

ちょ、ここ三階……なんてツッコミは要らないからな。

「去らば!」

そして、自分の持てる限りの力を振り絞って全速力で走った。

くっそぉ……もう傍観もくそもないじゃねぇかよ!



†‡†‡†‡†‡†‡



「ねぇ、君たち。いつまでここにいるつもり? 早く出ていかないと」

「すっすみません!」

ツナを先頭にして応接室を出ていく一行。

やちるが不機嫌なのは言うまでもなく。

「て言うか、待って。雲雀さんと霜月さん、名前で呼び合ってなかった?」

「「「「あ……」」」」

とんでもない事実に気づいた瞬間だった。
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