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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
別世界よりJ
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<グランバニア>

ここグランバニア城では、数日前より天空城の主…マスタードラゴン(プサン)と、幾人かの天空人を交えて、新技術の提供について打合せを行っている。
勿論これは完全なる代表者同士の会談で、グランバニア側には常に女王リュリュと宰相ポピーの姿が存在する。
マスタードラゴン側は、ポピーさえ居なければ優位に進める事が出来るのに…との思いがあり、終始笑顔ではあるが目は笑っていない。

「……つまり、この金色の宝玉と銀色の宝玉が共鳴して、蒸気機関に代わるエネルギーを生み出すワケね。天空城のと同じ仕組みかしら?」
ポピーは金銀に輝くゴルフボールくらいの大きさの宝玉を両手に持ち、技術を提供したプサンを見据え問いかける。

「仕組みとしてはそうですが、パワーとしては遙かに小さいです…とは言っても、蒸気機関に比べれば遙かに強力ですし、持続時間も長く経済的です。充電も人間が魔法力を込める事で行えますし、ほぼ永久機関と言って良いでしょう!」
「ふ〜ん…なるほどね…」
プサンの説明を聞き、美しい顔で宝玉を眺めながらポピーが呟く。
「名称は…ゴールドオーブ・シルバーオーブだと、天空城に設置されている物と被るから、金玉と銀玉で良い?」

「「「絶対ダメ!!」」」
出来れば女性…それも高貴な血筋の女性からは発してほしくない単語を、サラリと言い切るお茶目なポピー。
マスタードラゴン・リュリュ以下、その場に居る全員からダメ出しを受け、再考する宰相閣下。
「ちぇっ…じゃぁ、ゴールドスフィアとシルバースフィアなんてどう?」
「何でそんなに素晴らしいアイデアがあるのに、最初から出さないんですか!?…貴女と会話していると、リュカと喋っている様で疲れます!」
「うっさいヒゲメガネね!親近感があって、最初の方が良いなぁ…と思ったの!」

「良いわけないでしょポピーちゃん…そんな事女の子が口にしちゃダメなんだからね!」
「そんな事言ってるから何時までも処女なのよ…いい年なんだから早く男を見つけなさいよね」
「わ、私は良いんです!お父さん以外に処女をあげたくないんだから…」
「お父さんが貰ってくれる訳ないでしょ…そこだけはまともなんだから」
珍しく姉妹で喧嘩を始める2人…内容が普通なら、皆も微笑んで見ていられるのだが…

「そ、それでマスタードラゴン様…このスフィアにはどの様なセイフティーロックが施されているのですか?」
うら若い少女の下品な会話を打ち切る為、オジロンが慌てて話題をスフィアに戻す。
セイフティーロック…それは、今後グランバニアが天空人の技術を悪用し、戦争への使用や人々を苦しめる技術への応用を防ぐ目的の措置。
「えぇ…それは…」



プサンの説明は以下の様だ。
シルバースフィアは魔法力がある者ならば誰でも充
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