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チートだと思ったら・・・・・・
最終話
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火星人側のボス、超と麻帆良側の切り札、ネギの戦いは両者の最大呪文。燃える天空と雷の暴風にて決着がついた。呪文の格こそ超の方が上だったが、発動のタイミング、特性の差などにより結果はネギに軍配が上がった。
これにて一件落着。誰もが、そう感じていた。だが、それは突如発生した大きな魔力によって破られる。

「ッ!? これは!」

爆発的な魔力の高まり。そして次いで発生した天へと昇る紫の雷。一部、最後まで戦い抜いた魔法使いはそれを見て理解する。今のは雷系最大の殲滅魔法。千の雷だと。

「爺! 貴様は一般人が近づかない様にしておけ!」

学園にて千の雷が放てる者。そして、この戦いで姿を殆ど見せなかった者に心当たりのあるエヴァンジェリンは、チャチャゼロを伴いすぐさま雷の元へ向かった。



「………………」

当たりの地面や壁は焼け焦げている。だが、一切建物が崩れ落ちていないことから術者はよほど範囲を絞って千の雷を放った事が見てとれる。そんな中を、エヴァンジェリンとチャチャゼロは歩く。そして見つけた。術者と思われる少年、体の半分が炭化した健二と、恐らく健二と戦っていたのだろう黒こげ(だれか)を。

「エヴァンジェリンさん!」

やや遅れて、ネギとそのパーティが駆け付けた。何人か欠けているのは時間跳躍弾にやられたからだろう。そして、ネギ達は眼を見張る。エヴァンジェリンの足元、仰向けに体勢を変えられた健二が横たわっていたからだ。

「健二!?」

真っ先に駆け寄ったのは明日菜だった。健二の横に膝をつき、体を強く揺さぶる。

「ちょっと! 何やってるの!? 起きなさいよ! ねえ! ねえ!」

彼女の眼には炭化した健二の半身が見えていないのか。ただただ声をかけ続ける。ネギや他の者も健二へ声をかけ続ける中、一歩引いた場所で顔を青ざめさせていた千雨が、見つけた。

「お、おい……そいつの、左胸!」

千雨の指の先。本来なら心臓がなければいけない場所には、その先が見通せる一つの穴が開いていた。これを見れば、誰だって分かる。健二は、”死んだ”のだ。

「いや、いやよ。そん、なの……いやああっぁぁああぁあああああ!!」

祭りの夜。歓声に包まれるはずの空に、明日菜の絶叫が響き渡った。



健二が死んだ。その事実を突き付けられたネギ達が一度落ち着くのに三十分ほどの時間がかかった。落ち着いたとはいっても声を出して泣いたり錯乱しなくなっただけで、雰囲気は葬式のそれよりなお重い。

「こいつがこうなった理由だが、恐らくは千の雷を受けたせいだろう。お前たちも見たな? あの紫電を」

エヴァンジェリンが健二の死について話すが、ネギ達の頭にそれがちゃんと入っているかあやしいものだ。しかし、エヴァンジェリンはそんな状
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