暁 〜小説投稿サイト〜
気まぐれな吹雪
第一章 平凡な日常
2、時間(とき)とは無情にも早い
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から中学生になるし、今のうちに並中を探しておきたい。

他のとこに行ってられっかっての。

「並盛中学校と言うんじゃが……」

数分(実際には数秒だが)思わずオレは固まってしまった。

並盛中学校だって……?

何であんたがその学校を……。

まぁいいさ、探す手間が省けた。

「気が変わったぜ。並盛中学校、行ってやるぜ」

「そうか、それはよかった。安心せい、君が転校したあとは、儂はもう関わらんからな」

その方がよっほど気が楽だよ。

「それじゃ、手続きはあんたに任せますよ。オレはいい物件でも探してるんで」

「ああ」

そして、院長は病室を出ていった。

よしっ! あとは家を探すだけだな。

ベッドの上で、ノートパソコンを開く。

実はこれ、学院支給の最新型なのだ。

「並盛、並盛……っと……」

ふむ……。

結構いい物件がたくさんあるな。

学校から程よい近さの距離にあるのは……これか。

よし、購入っと。

家具は後で買い揃えておくか。

パソコンを閉じると、机の上に置いてあった鏡が目に入った。

転生前にはこの時期は雲雀並の短さだった髪は、最近切ってないせいか、凪レベルに長い。

また切ろう……。

そして、もうすぐ訪れるであろう並盛生活に思いを馳せて、再びパソコンを開くのであった。
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