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とある星の力を使いし者
第109話
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』はこの艦隊の要だ。
それに向かって砲撃をしたくても、できない筈だ。
それまでは、敵の砲撃を防ごうと考えた時だった。
麻生に突然、激しい頭痛が襲い掛かった。

(ッ!?・・・・何だ。)

と、周りを見渡しながら麻生は警戒する。
周りには海から上がってきた、シスター達が甲板に乗り込もうとしている所だった。
麻生は建宮が作った木の橋を渡りながら、考える。

(俺に干渉する魔術は全部、無力化される。
 何より、この頭痛は・・・)

麻生にはこの頭痛に覚えがあった。
あの魔道書を見た時や、触手を見た時と同じ頭痛だ。

(どこかに、アレがいるのか?)

改めて周りを見るが、それらしい生物など見かけない。
珍しく訳が分からなくなったのか、首を傾げる。
背後からシスターの一人が剣を振り下ろしてくる。
それを確認をしないでかわすと、手刀でシスターの首を軽く叩いて気絶させる。

(今はそんな事を考える暇はないな。)

思考を中断して、建宮達のいる所まで走って移動する。
幸いにも、橋はまだ破壊されていないかった。
迫り来るシスターを迎撃しつつ、艦隊を移動していく。
しかし、麻生は気がつかなかった。
アレは艦隊でも空でもなく、海の中にいる事を。





建宮達が敵の主戦力を引き付けているおかげで、何とか旗艦の『アドリア海の女王』に無事に到着する事ができた。
その後ろにはオルソラとインデックスがついて来ている。
扉は固く閉ざされているが、上条の右手でその扉を破壊する。
すると、殴った点を中心に一辺が三メートルくらいの正方形に切り取られる。
そのまま中に入ろうとした時、氷の床から何十体もの西洋の鎧の形をしたのが生まれる。
それらは一斉に上条達に襲い掛かる。

「中へ逃げれば、追っては来ないでございますよ!
 彼らは船を守る存在、中の構造を傷つけたくはないはずでございます!」

それを聞いて、上条はインデックスの手を掴んで自分で開けた穴に向かって走る。
途中、西洋鎧が持っている斧や剣が上条達の身体を切断しようと振り回してきたが、それを紙一重でかわして、中に入る。
此処までは追ってこないと一息入れようとした時だった。
鎧達は躊躇うことなく、中に入ってくる。
それを見た三人は驚きながらも、逃げる。

(敵さんは俺の右手を危険視している筈。
 それなら・・・)

ちょうど道の交差点に近づいてきた時に、上条は二人とは別の道を選ぶ。

「とうま!?」

「行け!!
 あいつらは俺の右手を狙っている筈だ!
 後で、合流するから先に行け!!」

氷の鎧達のほとんどは上条に向かってきたが、インデックス達にも向かおうとしている鎧もいた。
それを上条は右手で壁を破壊する。

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