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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 @
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これは、一輝の高校一年の夏休み、マヤの一件よりも後に有ったお盆の話である。
一輝は一族の墓参りをしていた。

一輝が白澤を殺した後、自分の一族がどれだけ生き残っているかを調べると、全く同じ日に全て妖怪の群れに殺されていた。
それゆえ、一輝は一族全員の墓を回らねばならず、割と大変なのだが一切口を言わずに行っている。
死者への敬意は、しっかりと持っているのだ。

そうして、鬼道、贄殿、そのほかいくつもある分家を合計十三件回り、墓参りは・・・一輝のお盆の重要イベントの一つは終わる。
一輝はそのまま、もう一つのイベントのために東京にある陰陽師課の本拠地へと向かった。



            ================



「さて、第一席から第十席まで全員そろいましたか?」
「第一席、『降神師』夜刀神白夜(やとがみびゃくや)、います。」
「第二席、『犬神使い』犬神慈吾朗(いぬがみじごろう)。すでにおる。」
「第三席、『型破り』寺西一輝。寝てもいいか?」
「第四席、『化け狐』稲葉前(いなばさき)、既にいますわ。人を呼び出すのなら茶ぐらい出しなさい。」
「第五席、『白澤図』粂神豊(くめがみゆたか)。そこ二人、ふざけたことをぬかすな。」
「第六席、『化け猫交じり』匂宮美羽(におうのみやみう)。あの・・・すいません。」
「第七席、『刀使い』九頭原匁(くずはらもんめ)。匂宮、何を謝っている?」
「第八席、『式神使い』星御門鈴女(ほしみかどすずめ)も既に。大方、何も言うことがなかったのだろう。」
「第九席、『金剛力』土御門殺女(つちみかどあやめ)。別に何も言わなくていいのにね~。」
「第十席、『雷撃』雷剛拳(らいごうこぶし)。うむ、全員おるな!」

途中からふざけだすものもいたが、これが日本の陰陽師のトップ十人である。
性別としては、上から男、男、男、女、男、女、女、女、女、男。
年齢は第二席がご老人。第十席が三十代。第一席、三席、六席、七席、八席、九席が十代後半。第四席、五席は二十代だ。
性格については台詞から考えてください。

そして実力についてだが、上三人が抜き出ている。
実際の序列では一輝と前の間には一つしか違わないが、実力面では本当に、桁が違う(・・・・)
その違いは、霊獣クラスか、それ以上の存在を単独で撃破できるか否か、にある。

「はい、大丈夫ですね。この後、皆さんを食事お連れしますので、稲葉さんはもうしばらくお待ちください。後、寺西さんは寝ないでください。」

そして、この全体の進行を担当している人は陰陽師課のトップ、闇口光也。一応、陰陽師である。

座っている席は

殺女 匁  豊  一輝 白夜 
               光
   
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