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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第27話 龍種・水龍
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そがこの学園の正義… 私がやることは全て正しいのだ。教師になど頼らずともな!私が判断した!もはや反論の余地などは無い。」

この男は自分こそが正義…自分がこの学園の治安を守っていると信じて疑わない男。

そして正義(じぶん)に逆らう者、従わない者は、みんな悪。

正義(じぶん)の為だったら何やっても良いと思っている。

まさに、後の公安の九条のままだった。





(……大体のこいつの思考は理解した。なるほど。自分自身を絶対的正義と信じて疑わないか……
もう いい加減失笑を通り越してむかついてきたな……。)



このジャックという男は、元々基本めんどくさがりで、マイペースだ。

そして 面倒事を極端に嫌っている。

必要だったら、必ずやり遂げようとはするが。

それに、街での妖たちをとめているとは言っても、実のところは、極力争い自体も好まない。

……冥王とも呼ばれる程の実力を得ている為、唯我独尊をするんじゃないか?とも思われるが、それは大きな間違いだ。



それでも…



幾らなんでも限度というものもある。

どうやら、歐龍の高慢な考え、物言いに……堪忍袋の緒が切れたのだろう。

まあ、短く言うと≪キレた≫






「なんだ?今度は黙りこくって 、念仏でも唱えてみるか?」

よほど自信が有るのだろう…。

正体を見せた歐龍は先ほどの人間形態の時よりかなり高慢な物言いになっていた。



『………せえ』



ジャックは……ゆっくりとした動きで歐龍に向かい歩き出す。


「……くくく。 何だ?気でもふれたか?ぶつぶつ言いやがって……いい加減そろそろ死ねェ!」

まるで竜そのもののようなデカイ口を開けた。

人の身であれば人噛みで胴体がなくなるだろう程の大きさ。


「……高水圧弾だ。受けろ!!水龍散弾!!」


先ほどのビーム状とは違い、水の礫を散弾銃のようにして打ち出した。

水の力は時として凄まじいものとなる。

それを高圧にすればダイヤモンドでさえ加工してしまうほどのモノになるのだ。

その水の散弾が……!!




“ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!”




一斉にジャックに襲い掛かった!

(ふん……いくら スピードに自信が有ろうがこれほどの量の弾丸をかわし切るなんて不可能!)

散弾とは、元々 広範囲に飛び散るタイプの弾丸だ。

かわすのは……ほぼ不可能だろう。


「はっはあ!さあ 断末魔の叫びを聞かせて見ろ!!」


散弾銃と化した水礫がジャックに襲い掛かる。




ジャックは動きを止める事
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