第二章 [ 神 鳴 ]
二十三話 神々の戦 開戦
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んな事をいっている。訝しむ私達に構わず男は続ける。
「わたくしは休戦を伝えに来ただけなんですよー、そんなに殺気立たないでください。そういう訳でしてここの指揮官殿とお話がしたいのですが」
休戦!その言葉に私だけじゃなくその場にいるすべての者が反応した。戦が終わるのか、もう戦わなくてもいいの、などあちこちからそんな声が聞こえる。本来なら真っ先に諏訪子様か虚空さんに連絡を取るべきだったのだがその時の私は休戦という言葉に惑っていた。
「本当ですか!本当に大和は休戦を申し出るんですか!」
男の下まで小走りに近づき念を押すように問いただす。そんな私に男はニヤニヤしながら答えてきた。
「まぁまぁ落ち着いてください。貴方がここの指揮官ですね、わたくしは斎賀網螺と申しますはい。そちらのお名前もお聞かせ願えますか?」
「す、すみません!私は白輪楓と申します。それで休戦の事なんですが!」
意気込む私に斎賀さんは表情を変える事も無く、
「楓様ですか、いいお名前ですね。それではこれからよろしくお願いしますよ」
そんな事を言ってきたのだ。そしてそれが私の悪夢の始まりになるなど思いもしなかった。
戦の天秤が少しづつ傾き始めた。
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