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ゲルググSEED DESTINY
第七十一話 歪む歯車
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「アンタらが出迎えってわけか?なら早い所着艦させてくれ。いい加減疲れたからな」

ミラージュコロイドを展開させつつ、戦場から無事逃れたダナはデュランダルが用意していたそこまで大型とは言えないのサイズの艦がネロブリッツの着艦に応える。着艦してすぐにコックピットから降り立ち、議長が用意した部隊に挨拶を交わして用意されている私室まで向かう。

「さーて、ネオの旦那の方は上手くやってるのかねぇ?」

人を食ったような笑みを浮かべながらダナはネオがどうなったのか考えていた。ライゴウを破壊しなかったのは自分が楽しむためだ。元々ダナの性格は敵を残忍な方法で嬲り殺したりするのが好みだ。そういった性格からか、あえてライゴウを破壊せずにネオがどれだけ抵抗して見せるのかというのを遠くから楽しむ気である。
そのまま何も成し遂げずに死んだなら上々、成し遂げて死んだなら、まあ元上官に対して冥福を祈るぐらいはするつもりである。そして生き残ったなら機会を狙い、この手で仕留める。

「もしそうなったらって考えると今から楽しみで仕方がないぜ……期待を裏切らないでくれよ」

ダナは連合の敗北もザフトの勝利も、それどころかデスティニープランすら対して気にかけていない。彼にとって重要なのは自分の望む戦場が与えられるか否かだ。そういった面で言えばある程度好みの戦場を渡してくれたファントムペインは非常に便利な組織ではあった。
そして、彼が裏切ったのはそういった戦場を用意してくれる上で現在最も便利なのがデュランダル議長に変化したというだけの話だ。そのような理由で、などと他人なら思うだろうがダナにとっては裏切る条件などその程度で十分すぎると考えている。

「コロニーレーザーに対してどう対処するのか、ここから高みの見物とさせてもらうぜ」

そう言ってダナは外部の様子が分かるモニターがある場所で一人ドリンクを飲みながら悠々と戦場の様子を眺めていた。







「クソッ、いい加減にしろっての!」

ガナーウィザードを装備していたディアッカの黒いザクは両手にビーム突撃銃を持ち、ロッソイージスを相手にビームを連射する。しかし、ロッソイージスのパイロットであるエミリオはそれを容易く躱し、逆に接近して両腕のビームサーベルで対抗してくる。
スラスターを全力で噴かせて後ろに下がりながら、必死に抵抗するディアッカ。だが、ガナーウィザードの武器であるオルトロス砲を取り出せない現状、彼にとってこの装備は重しにしかならない。

「こんな事ならブレイズウィザードにしとくんだったぜ!」

機動力はロッソイージスの方が上である以上、敵の間合いに常に翻弄され続けなければいけない。近接戦は最大四本のビームサーベル、中距離戦ならビームライフル、遠距離戦となればスキュラが襲い掛か
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