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聖闘士星矢Ω 虎座の聖闘士
第十三話 次鋒戦!疾風対ヨルナミ
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小宇宙の塊を左拳で受ける疾風。

特にダメージが無いと思ったが次の瞬間会場中に絶叫が響き渡った。

「これは一体!?」

何と疾風の左拳が青白くなってきたのだ。

その拳に近い物を澪は知っていた。

「あれは・・・黒死拳・・・ブラックペガサスの技と同じ」

以前、ペガサス星矢(現サジタリウスの星矢)を苦しめた拳と同じ特性の拳を浴びてしまった疾風。

このままでは血が濁り疾風は死んでしまう。

「く!まだだ・・・私にはまだ右拳がある!」

青ざめていく左拳を抑えながら疾風は小宇宙をたぎらせその拳を放った。

「影道!雷神拳!!」

雷神の拳を放つ疾風だがヨルナミに片手で受け止められてしまった。

「ふ・・・どうやら今のあなたの拳は女子以下のようですね」

「何!?」

正にそうであった先程の拳の為にポイズンミストの後遺症が悪化をしてしまい疾風の身体からどんどん力を奪って行った。その為に疾風の攻撃力は格段に低下してしまっているのだ。

「そのボロボロの身体で今まで戦った事に敬意を表し・・・わが最大の拳で葬ってくれる!」

ヨルナミが疾風を付き離すと自身の小宇宙を最大限に高め両腕を広げるように構えた。

「邪王!激龍拳!!」

両腕から放たれる二つの龍の拳が疾風に向かって飛ぶと胸部の鋼鉄聖衣が砕け散り疾風の上半身がむき出しになってしまい倒れた。

「う・・・うう・・・貴様に激龍を名乗る資格など・・・」

『激龍』という言葉に思い入れがあるのか疾風が立ち上がろうとするとヨルナミは再び拳を構えた。

「ふふ・・・しぶといようですね・・・なら!次が止めです!!」

ヨルナミの両腕から拳が放たれようとした時

疾風の脳裏に過去の出来事が蘇った。

影道本陣での修行の最中、自身縁のある銀髪の少女が疾風を尋ねに来たのだ。

余程苦難の道だったのか少女は消耗し高熱を出していた為、治療の為に本陣から連れ出すために影道総帥に許しを得るために少女を連れてきた。

「総帥!」

少女を抱きながら疾風が読み物をしている総帥の元へ駆けつけた。

「疾風・・・修行はどうした?」

少女の事などまるで興味の無さそうな総帥。とてもじゃないが許しを得ることなどできそうにもない。

「総帥・・・彼女がすごい熱を出しています・・・消耗も激しい・・・すぐに治療できる場所まで行かなければ・・・私を一時帰還させて下さい」

影道総帥に必死に祈願する疾風だが総帥は答えた。

「・・・修行中はいかなる事にも目を向けてはいけないと言ったはずだぞ」

厳しい態度を見せる影道総帥に疾風は自分の気持ちをぶつけた。

「しかし・・・彼女は私のせいでこうなってしまった・・・私には彼女を助け
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