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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―急展開―
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 事態は急展開を迎えていた。

 突如として未知の異世界に跳ばされてしまったデュエル・アカデミアだったが、研究の失敗により偶然居合わせていた三沢大地により、異世界と自分たちがいた世界はどこかで繋がっていることが実証されている。デュエルの腕前に自信がある者を中心に、交代で見張りをしながら一晩を向かえ、全校生徒がこれは夢ではないと実感するとともに事件は起きた。

 オベリスク・ブルー女子の生徒である早乙女レイが、未知のモンスターに襲われて瀕死の重傷を負ったのだ。異世界に来てしまったデュエル・アカデミアに、その傷を直すことの出来る薬はなかったが、一筋だけ光明が見えていた。

 アカデミアの近くに不時着している潜水艦、というのを三沢が以前に発見しており、比較的新しい物だったのでそこに薬や食料品があるかもしれない……ということだった。そこで各々が何かのエキスパートである留学生たちと、カードの精霊については最も理解と実力がある十代を中心に、潜水艦へと物資を取りに行くのだった。

 ……俺もその部隊に志願したものの、デス・デュエルによる疲弊があるために砂漠地帯では思うように動けないため、アカデミアに残ることとなった。明日香や剣山にアカデミアの外の見張りを任せ、俺がやることは三沢とともにこの異世界から帰還する方法を考えることだった。もちろん俺に三沢ほどの頭があるはずもなく、主に考えるのは三沢の仕事だったが、第三者としての意見ぐらいは手伝えるというものだ。

 保健室で眠っているレイが気にならない訳がないが、俺が保健室に行ったところで鮎川先生の邪魔になるだけだ。ならばここで三沢の手伝いをして、一刻も早く現実世界に帰還するのが俺に出来るレイを助ける方法だ。

 しかしそんな思いも空しく新たに事件が起こる。アカデミア内に『デュエルゾンビ』と呼ばれる生徒たちが暴れ始めたのだ。

 デュエルゾンビとなった生徒はところ構わずデュエルを挑み、敗北した生徒はデュエルゾンビになる――まるでバイオハザードのようなシステムのデュエルゾンビが、アカデミアに溢れ出したのだ。そこで厄介なのがデュエルゾンビの数と、俺たちに装着されたデス・ベルトである。デス・ベルトがある限り俺たちはデュエルをする度に体力が削られ、いつしかそのデュエルゾンビの数の前に敗北してしまう。

 しかも体力が切れてもデュエルゾンビは起き上がって来るため、何度もデュエルをしていてはあちらが死んでしまう可能性もある。敵は化物のゾンビではなく、俺たちと同じようにデス・ベルトを装着した生徒なのだから。

 よってアカデミアはバイオハザードの舞台になり、俺と三沢は帰還方法を模索していた部屋から脱出せざるを得なかった。

「赤鬼でダイレクトアタック! 鬼火!」

 三沢のエースカードの一撃がデュエル
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