暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁……とか、
第14話:俺が居なくてもストーリーは進むの?
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…雪の女王様が言ってたんだ。ポワンが爺ちゃんを追い出したって……そう言ってたんだ!」
「雪の女王? 誰よそれは! そんな奴は妖精の村に居ないわ。騙されてるんじゃないの?」
身体の治療に専念してたら、どうやら“雪の女王”の話題になったらしい。
そろそろ本番に備えようかな? と言っても、どう備えれば良いのか?

「嘘だ! 雪の女王様が俺を騙すわけない……あんなに美しいのに、とても不幸な彼女が、俺の事を騙すわけがない!」
「ザイル……その方は何者なんじゃ? 儂も聞いた事がないが、どんな経緯でお前と知り合ったのだ?」

「俺……爺ちゃんが村を追い出された事が許せなくて、色々と調べ回ったんだ。でも随分と前の事だから、知ってる人も少なくて……そんな時、一人でここに氷の館を造ってる雪の女王様に出会ったんだ!」
この建物は雪の女王が自分で造ったんだ。
女王のくせに部下が居ないんだね……まぁ自称女王だから仕方ないよね。

「女王様も妖精の村の奴等に迫害を受けて、一人寂しくここで暮らそうとしてたみたいなんだけど……爺ちゃんが追い出された事を訪ねたら、色々教えてくれたんだ! しかも俺にこの館を貸してくれて、復讐のチャンスをくれたんだ!」
何でそいつ(雪の女王)の事を疑わないんだろう?
情報とは、裏をとって初めて有用なのに……

「雪の女王については後にするとして、今は取り敢えず春風のフルートを返す事が優先だろう。ザイル……春風のフルートはどこにあるのだ?」
爺さんがザイルに優しく問いかける。
孫が自らの意思(あるいは思惑)で事件を起こしたのではないと知り、安心しているみたいだ。

「フルートは……そこの箱の中に」
一方ザイルは、自分が騙されていたのだと解り始め、ガックリ肩を落として後ろの宝箱へ近付いて行く。
もしかしたら、その雪の女王に惚れてたのかもしれないね(笑)

「おーほっほっほっ!」
ザイルがあと数歩で宝箱に到着するところで、突如高笑いが響き、宝箱を中心に強烈な吹雪が吹き乱れる。
その勢いで、ザイルは此方に吹き飛ばされ俺の上に落ちてきた!
気を付けてたとしたって俺に避けるのは無理なのに、完全に隙だらけだったから、ダメージはそこはかとなく大きい。

「何やつだ!?」
ザイルに潰された俺の事は無視で、高笑いの聞こえる吹雪の中心地に斧を構える爺さん。
ベラも一緒に爺さんと同じ行動してるし……俺の事を心配してくれるのはチロルとスドー君だけだ。もう涙も出ない……

「おほほほほ、もう少し妖精の村の連中を困らせてやろうと思ったけど、それもどうやらここまでのようね」
「ぬぅ……貴様が雪の女王か!? 儂の孫を騙した張本人なのか!?」
どうやら雪の女王が姿を現したらしく、あっちでは物語(はなし)がドンドン進んで行く
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