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Angel Beats! the after story
記憶戻しの野球試合C
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そして5回の表俺らの守備が始まる。

マウンドに立った俺はまだ最後の打席で打てなかったことを後悔する。そんな集中できない状況で迎える第一球投げたボールはキャッチャーの指示とはまったく違うところにいってしまった。切り換えようと思っても切り換えられず四死球で打者を進めてしまう。


それが2回続きあっという間にノーアウトランナー1.2塁でピンチになってしまった。

そんな中、キャッチャーの指示どおりにボールを投げたが打者に打たれてしまった。打たれたボールは2塁打になってしまい同点になってしまった。

「タイム!」

そんな俺の焦りに気づいた日向はタイムを取り俺のところへ向かってくる。
「どうしたんだお前らしくない」
心配させたくない俺は笑顔を作って返事をする。
「悪かったなもう大丈夫だ。」
そう言ったら日向が真剣な顔になる。
「嘘だな」
「そんなことねぇーよ」

俺は否定したが日向が言う。

「誘った俺が言うのは間違いかもしれないが今のお前はただマウンドに立っているだけの邪魔者だ。正直言って今のお前はこのチームにはいらない。」


正直にそんなことを言われて俺の怒りが込み上げてくる。
「じゃ、じゃあ俺はどうすればいいんだよ!」
俺が悪いのは知っているがどうしても怒りをぶつけてしまう。


俺の怒りを真正面から受け止めた日向は大きな声で言う。

「俺らを頼ればいいだろ!俺らはチームだ、誰かが挫けそうになったら他の誰かがそいつを助けるそれがチームってもんだろ!お前のミスは俺らが全力でカバーする後ろは俺らが守るお前はただ目の前にいるやつを真正面からぶっ倒せばいいそれだけだ。なぁお前ら!」

「「「「おう!!」」」」
いつのまにか周りには仲間がいた。この時だけは戦線にいるような感じだと俺は思った。

日向たちのおかげで心が切り換わり自然とマウンドを囲むように円陣を組む。

日向が大きく息を吸い


「この回、絶対抑えるぞー!!!!」
「「「「「おおーー!!!!!」」」」」











日向たちのおかげでさっきまでのピッチングが嘘のような変わりように相手は驚いていた。そのまま勢いに乗り三者三振で抑えて最終回の俺らの攻撃が始まる。

「音無、さっきとは比べもんにならないくらい良いピッチングだったぞ。」
「目が覚めたからな、それに仲間の大切さを改めて知ったよ。」

俺の言葉に日向は満足したように笑みを浮かべ準備に取り掛かった。
飲み物を飲んでいるといきなり肩を掴まれ後ろを振り向くと鬼というよりも般若みたいなものすごい顔をしたユイが立っていて恐る恐る聞いてみる。

「ど、どうしたんだ?」

一瞬の間がありいつもの顔に戻ったユイが答える。

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