暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
妖精の堕ちる時
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があるのだろうがそれを感じさせないほど堂々と立つのは、言うまでもなく・・・。


「「ティア!」」


ルーシィとハッピーの声が重なる。
ティアは2人を見て少し驚いたように目を見開き、それからファントムギルドの壁に開いた大穴近くに倒れるナツを見た。

「何やってるのよ、バカナツ・・・何で、やられてるのよ・・・」

ティアの握りしめた拳が小さく震える。
そのアーモンドに近い形のつり目が、ガジルを捉えた。

「アンタが、アイツを・・・」
「あ?何だ、火竜(サラマンダー)の女か?」
「そんな訳ないでしょう」

ガジルの言葉にティアは即答する。
その速さ0,01秒・・・くらいだと思う。

「ガジル様、お下がりください。この女は私が」

シュランがガジルを手で制し、ティアと対峙する。
それを面白くなさそうにガジルは見つめ、それから大穴の外を見つめ、口を開いた。

「見ろよ。お前達が守ろうとしているものを」

その言葉にティアはシュラン越しに、ルーシィはサジタリウスと共に、ナツはうっすらと目を開け、同じ光景を見た。
そこにあったのは・・・



妖精の尻尾(フェアリーテイル)があああっ!」



クロス達の健闘も虚しく、無残に崩れていく妖精の尻尾(フェアリーテイル)の姿だった。
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