暁 〜小説投稿サイト〜
嘘のようで本当の自衛隊体験
台風上陸
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さて台風と聞いて読者の皆様は何を思い浮かべますか?

大抵の人は天気に関係する台風を想像すると思いますが
自衛官が台風と聞いて想像するのは天気ではありません

自衛官が台風と聞いて想像するのは










まるで台風が上陸したかのように荒らされた自分の居室を想像します!
もちろん泥棒が侵入したのではなく

班長達がわざとやります!

理由は簡単で居室の整理整頓が出来ていないからで教育隊の時は必ず経験します(笑)
もちろん作者も経験しました

あれは前期教育前半のある日の事

その日は一日中精神教育だった為に私を含めた全員が

(ラッキー)

と思っていました。

隊舎に戻るまでは…







その日の終礼が終わった時
嫌にニヤニヤしている班長達が

「早く隊舎に帰れ!
プレゼントが待っているぞ」

と言いました。
正面玄関から見た隊舎は何も無いように見えました

中に入るまでは…

何じゃこりゃー!(」゜□゜)」

私達の居室の前の廊下は靴箱によってバリケードが作られ、バリケードの前には迷彩服と毛布を使って作成された人形が床に座っていて誰かが持ち込んだ
いかがわしい本と

『警衛』

と書いてある紙が置いてありました(笑)

「どうする!?」

「とりあえず靴箱動かそう!!」

その場にいた何人かで靴箱を押しますがビクともしません

「ヤベー!
全然動かん!!」

「誰か肩貸せ!
上から行く!!」

靴箱の裏に何かがあるようで、靴箱は動きません
上に通れそうな隙間を見つけた私は同期を足場に靴箱の裏に行きました

なんじゃこりゃー!(」゜□゜)」パート2

靴箱バリケードの後ろには、また靴箱バリケードがあり
最初の靴箱バリケードの裏には積まれた毛布や私物箱がありました。

壁には運動靴と半長靴が靴ヒモをほどいた状態でクリスマスの飾り付けのようになっていて

『台風1号上陸ハート』

と書かれた紙が貼られています

その後
何とかバリケードを突破して居室に入ると居室の中も大変な事になっていました。

まず毛布やシーツ・ロッカーの中身はグッチャグチャで部屋に散乱していて洗濯物を入れるバケツはピラミッドのように積まれています。

「今回はかなり強い台風が上陸したみたいだな(笑)
一時間以内に直せよ(笑)」

無理だー!(」゜□゜)」

何処からどう見ても一時間以内に直せる規模ではありません

しかし

一時間以内に終わらせないと何があるか分かりません

「急げー!」

「トリさんの迷彩服!」

あたりに怒号が響きバタバタと足音が鳴り響く


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