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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
11 女王陛下の凱旋
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の領内で、貴方がほしい街を考えておいて。
 あげるから」

 トードの顔色が渋いものになった。
 王国内派閥力学の変化、国王派の存在感の上昇と旧開放軍派の影響力低下を私が諭したからだ。
 トードを一本釣りした時に御用商人という言葉で引っ張ったのに、街一つと伯爵位と下がっている事に彼が気づかない訳がない。
 そんなトードの渋い顔が面白くて、思わず笑ってしまう。

「何がおかしいので?」

「いえね、寝返り考えているかなって?
 いいわよ。
 貴方は貴方の損得勘定で旗印を変えて頂戴。
 とはいえ、ぎりぎりまで損はさせないつもりだけどね」

 話は終わりとトードの元から去ろうとした私に、トードが声をかけた。
 その声から察するに冗談を言ったらしい。

「宰相閣下。
 あなたも一流ですよ。きっと」
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