第六十八話 一つの裏切り
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断して逃げを選択する。長い時間ここでいてネロブリッツがザフトの部隊に見つかると面倒だからだ。
ダナが来ているパイロットスーツ自体は連合所属のものだ。この後、プラントのデュランダル議長が用意している筈である母艦に向かわなくては彼はどちらからも敵のまま行動する羽目になる。面倒事というよりも自分の命をチップに差し出している状況からは彼としては一刻も早く逃れたい。
「じゃあな、もし生きてたら今度はちゃんと俺の手で殺してやるよ」
「待てッ!」
当然待つはずもなく、ダナは逃げ去っていった。ネオはふらつきながらも立ち上がり、コロニーレーザーのデータを確かめる。ウイルスを入れたメモリを抜き出せば止まるかもしれないといった淡い期待だが、何もしないよりはと思っての行動だ。案の定、ウイルスが止まることはなく、こういったデータを専門としていないネオでは止める術はない。
「クソッ!」
彼にとっては裏切られ、自分たちのやってきたことが無意味だと知らされたのだ。精神的にかなり衝撃を受けていた。それでも何とかしないといけないと思い、ライゴウの方に戻ってコロニーレーザーを破壊することを決心する。コロニーレーザー周辺にいるザフトの部隊には悪いが、中立都市であるコペルニクスを撃ち、民間人を虐殺しようというなど彼にとって許容できることではない。
そうして、争いは未だに続いていく。
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