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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第五四幕 「ミサイルの数を数えろ」
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前回のあらすじ:鈴が2組だから出番が・・・何だって?


その光景を一言で表すならば、「ミサイルパーティー」という言葉が世界で最もしっくり来るだろう。

『あっはははははははははははははははは!!楽しいなぁ〜!!!』
『第2射、終了。“ジョークポット”を量子化。続いて“プロミネンス”を展開』
『さあ!僕から二人へのプレゼント、浴びるように受け取ってよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』
『第3射、開始』

ちゅどどどどどどどどどどどどどどどどどどどぉぉぉぉぉんッッ!!!!

水平発射式ハンディミサイルコンテナ“ジョークポット”から文字通り冗談のように大量に放たれたマイクロミサイルによる余波も消えないままシャルと簪の二人は互いに両手にガトリングミサイルランチャー“プロミネンス”を握り、自身のISに内蔵されたマイクロミサイルと共に解き放つ。

アリーナ内部は既に嵐のように放たれるミサイルの引き起こす爆炎と対戦相手の悲鳴で地獄絵図と化していた。まるで煉獄の様に燃え盛る炎と煙、そして放たれたミサイルによって激戦区の様に穴だらけになった地表。そんなものを、たかがIS歴数か月の生徒と訓練機が絶え凌げる道理もなし。
やがて響き渡る悲痛な金切声を最後に、彼女たちは動かなくなった。

《・・・・・・し、勝者!デュノア・更識ペア!!》

超え一つ上げずにブスブスと黒い煙を上げながら倒れ伏す対戦者を完全に無視したシャルは満面の営業スマイルで高々に宣伝を始める。

『・・・会場の皆さん!IS用ミサイルをお求めの方はぜひ我がデュノア社をご贔屓に!!』
『・・・ご贔屓にー』

(((((((うわぁ・・・)))))))


これは酷い宣伝を見た。何を隠そうデュノア社の社長が自分の娘を見て一番「うわぁ・・・」な顔をしているのだから、これを酷いと言わずに何というだろうか。この試合中に使用されたマイクロミサイルの数はのべ400発にも登り、余りの数の多さと被害に急遽アリーナ整備のために2時間の休憩時間を取る事態となった。







『ってことになってるんだけど?シャルちゃんの親友であらせられるジョウ君は何かコメントない?』
「そうだな。あいつが事あるごとにミサイルについて語っている無類のミサイル好きなのは知ってたぜ?」

通信越しの楯無の質問にジョウは歩きながら返事を返す。海沿いなだけあって潮の香りが混じった蒸し暑い風が体に浴びせられる。その暑さに忍耐しながらも過去の記憶を掘り返した。
あれはそう、セシリアがクラス代表決定戦でミサイルを使った時のことだ。

『ねぇ、ジョウ。ミサイルって、いいよね』
『まぁ嫌いじゃないが、突然どうした?』
『だよね!ミサイルはいいものだよね!!』ガタッ
『おう!?』

それか
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