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パンデミック
第二十四話「再会」
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ーーー作戦開始から5時間


ーーー【"エリア48" 大通り】


ブランクは、負傷したレックスを背負って大通りまで逃げてきた。
オルテガもその後ろから、足を引きずりながら付いていく。

ふと、ブランクが足を止めた。
周りをキョロキョロと見回す。オルテガはそれを黙って眺めていた。

「……………なんだよ……また筋肉ゴリラのお出ましか?」

うんざりした様子で、オルテガはブランクに問いかけた。

「……………違う。これは…………」


遠くで鳴っているこの音は何だ?
キリキリとゼンマイに近い音。突然変異種の唸り。殴打する音。



そういうことか。

あの女。とうとう完成させたのか。












「?おい、アンタどうしたんだ?」

様子が普通でないことに気がつき、オルテガが口を開く。
その問いにブランクは、黙って背負っていたレックスをオルテガに任せた。

「……………レックスを頼む。俺は時計台通りを見てくる」

それだけ言うと、ブランクは時計台通りの方へ走って行った。

「は!? お、おい!」












ーーー【"エリア48" 時計台通り】


ソレンスとユニは、ただ圧倒された。
突如、目の前に現れたガスマスクを装着した"チーム"。
未だに頭が混乱している。彼らは一体何者なのだろうか?

6体いた突然変異種は、彼らの手によって見るも無惨な肉塊に変えられていた。

ソレンスはただ呆然と彼らを見ていた。見ていることしかできなかった。
ユニもソレンスと同じような様子だった。しかし、わずかに震えていた。



二人は、突然変異種に対抗できる白髪の兵士を思い出した。
しかし、戦い方が根本的に違った。
白髪の兵士は、突然変異種の攻撃を受け流し、隙をついて攻撃する。
しかし彼らはまるで違う。
突然変異種の攻撃を真っ向から受け止め、引きちぎる。

突然変異種の腕を引きちぎり、殴りつけ、叩き伏せる。一切の容赦無く。


『おい、大丈夫か?』

ガスマスクの兵士の一人が、ソレンスとユニのもとに歩み寄ってきた。

「……大丈夫です」

ソレンスが答えた。

『……………そうか』

『隊長、ここから南東に420m地点に突然変異種の群れが出現』

『そうか、すぐに向かおう』

そう言うと、隊長と呼ばれた人物は後ろを向いて、その場を立ち去った。
彼らは一体……………















ーーー【"エリア48"外 防壁前】


「おいおい、スコーピオ。壁ん中になんか出たぞ」

「……微かにウイルス反応。適合者ではないな
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