暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
激熱の戦い
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と、ギルドメンバー達はそれに応える様に『オオオオオオオオッ!』と高らかに雄叫びを上げたのだった。


次のジュピターまで、あと9分。








一方、こちらはジュピターの砲台から繋がる一室。
ここではナツとエレメント4の『大火の兎兎丸』の戦いが始まろうとしていた。

「どけ!俺はその大砲ぶっ壊すんだ!」
「あのラクリマを壊せば、ジュピターは撃てないはずだよ」

兎兎丸の後ろには巨大なラクリマが1つ。

「そうは・・・させない・・・と言ったろ?」
「時間がねぇんだ!モタモタ喋ってんじゃねぇ!うらああっ!」

兎兎丸の喋り方にイラつきながら、ナツは左拳に炎を纏って兎兎丸に向かっていく、が。

「おっ!?」
「ナツ!」
「おおおお!?」

なぜかその拳は兎兎丸ではなくナツを殴り、ナツの身体はゴロゴロと床を転がっていった。
すぐさま起き上がり、自分の左手をグーパーと閉じたり開いたりしてみる。

「いってぇ・・・またかよ、何だコレ・・・」
「ナツ!こんなの相手にしてる場合じゃないよ!早くジュピターを壊さなきゃ!」

ハッピーの意見が御尤もなのだが、そんなのがナツに通用する訳が無い。

「このヤロォ!」
「ナツってば!」

今度は右拳に炎を纏い、兎兎丸に向かっていった。
兎兎丸はカッと目を見開く、と。

「どぅおっ!」

右拳の炎がナツの全身を包み、そこに兎兎丸の膝蹴りが決まった。
ナツの身体がコーンに直撃する。

「私は火のエレメントを操りし兎兎丸・・・全ての炎は私によって制御される」
「何だとォ!?アルカと同じじゃねーか!」
「敵であろうと自然であろうと、全ての火は私のものだ!」
「俺の炎は俺のモンだ!」
「ナツ!そんな事はどうでもいいから、まずはコレ壊そうよ!」

ハッピーが慌てる。

「相性が悪かったね・・・火の魔導士君」

兎兎丸が笑みを浮かべて呟く。
すると、ジュピターのラクリマが動き始めた。

「ジュピターが動き出したー!」

ジュピター発射まであと5分。

青い炎(ブルーファイア)!」

兎兎丸の手から真っ青な炎が放たれる。
が、兎兎丸に炎が効かないのと同じように・・・

「んがっ!」

ナツにも炎は効かないのだ。
もしゃもしゃもしゃ・・・と凄い勢いで炎を喰っていく。

「うほっ、冷てぇ!こんな火は初めて食ったぞ!」
「なるほど・・・君が噂の炎の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だったのか。相性の悪さはお互い様、という訳か」
「はァ?」
「お互いに炎が効かないのだからね」
「勝手に決めんなよ。まだくらってもねぇだろ」
「だから私に炎は当たらないのだよ」

それを聞いたナツは、何かを思い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ