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東方異形録
第52話 スキマ妖怪と

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 (何だかんだで50年経ったんだが…こいつ等マジチート。)
なんと400人全員能力持ちだった、例えば波を起こす程度の能力などだ。 有りがちの能力だけど、一人一人違う能力and全員が大妖怪レベルまで生き、生まれてからずっと戦い続ける精鋭。そして人数400人というのだから酷い。
 トン、トン---- 

 「ん?」

見ると扇子で自分の肩を叩く者の上半身が、隙間から覗いていた。

 「なんの用だ、紫。」 
紫「あら、そんな無愛想に、失礼ねぇ」

 はいはい出ました、紫お得意の胡散臭オーラ。 初めて会ったときは感動ものだったけど、すっかり慣れてしまった自分は悪くない。

紫「今日で会ってから丁度30年でしょう?ちょっとしたお祝いでもしようと思ったのよ。」

 紫が酒瓶を持っていた。そか、紫と初めて会ってから30年経つのか…ん?そんな会った時の話なんて聞いてねぇぞだって?そら作者が書かなかったからだよ…御免話すから露骨に『お前を殺す』なんて言わないでください、お願いします!




-----さか上ること30年前、俺は何時もの如く、人里で買ってきた酒を仲間が寝た後一人でラッパ飲みしていた。 
 するとそこへ、……  

?「失礼、隣を座ってよろしいかしら?」

 隣に、月光で照らされた見惚れるほど美しい女性が姿を現していた。

 「アンタは確か最近名をあげる大妖怪、八雲 紫だったか?」
紫「あら、私のことを知っているのね。」

 紫が俺の姿をどこか可笑しい物を見るような目で見ていた。----んだよ、そんなにジロジロ見てよぉ…。

紫「----あなた、私が妖怪というのに、驚かないの?」
 「ん?別に?(そう言えば今は人間の姿だったな。)」

紫がなにか驚いた感じで今度は此方を見る。まぁそれは良いとして、

 「そんなの気にせず、まぁ飲もうじゃないか!」
紫「えっ、そ、そうね…(私が妖怪なのが分かっているのに、怖くない…?)」





 そうこうして酒が尽きそうになっているとき、紫が口を開いた。
 
紫「----あなたは妖怪と人間という二つの存在が、共存をすることを望めれると思うかしら?」
 
 胡散臭さは消え、本人は気づいていないだろうが藁にでもすがる時のような感情が紫の声から感じ取られた。
(…どうやら紫も、自分の理想を他人に理解されず、苦しんでいるのだろう。)          勿論、翔もそんな他人の心を癒やせるような知識を持ち合わせていない。
 だから翔は、

「そうだな、俺は------」

ただ、己の考えを包み隠さず言葉としてだした。未来を知る者として、元人間として 
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