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lineage もうひとつの物語
序章
生還
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ろう。ナターシャは

「まずは自分の命を優先してください。余裕があるとき御守りください。」

争いが付いて回る旅に甘いとは承知している。
こう言ってもいざとなれば命を捨てて守ってくれるだろう。
だがアレンとの別れ際を思い出すと今でも胸の奥が痛くなる。
自分に対する気休めにしかならないがこうとしか言葉がでなかった。

キャスタは姿勢を崩すことなく

「承知致しました」

と主人の胸の内を理解した言葉でもって答えた。



ナイル、ハスランはキャスタと握手をかわし今後について説明をする。
その間ナターシャはゲラドと別れの挨拶をかわす。

「これからどちらに向かわれるのですか?」

「海岸に沿って北上しハイネへ行こうと思います。」

最後にアレンのことを宜しく頼むナターシャにゲラドは大きく頷く。
老いてもなお壮健なゲラドに安心を覚えシルバーナイトタウンを後にした。

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