暁 〜小説投稿サイト〜
ロボティックス・ワールド-Robots of underground facilities-
8.???
存在しないはずの8つ目のフロア
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「噂には聞いていたけど…」
『本当にあったね、8つ目のフロア』

何のためのフロアはわからない
名前も、全てわからない

「それにしても全く先が見えないんだけど」
『でも曲がり角とかないっぽいよ、特に気にしなくてもいいでしょ』

暗い道をまっすぐ進む

しばらくすると光が見えた

「あそこに逃げた奴が…?」
『おそらくね』

走って光のもとへ行く



そこにはあの制服を着た男が居た

「あ、居た!」
『お、ホントだ』

[えーっと、何しに来たの?]
「地上の管理施設とかについて聞きたいことが」
[うん、それを聞きに来たってことはもう言っていいんだな]



[じゃあ《全部》話すね]
[んーっと、全然現実味のないことばっかだけど現実だから納得してね]
[まず、この国は2031年にとっくのとうに滅んでます]

「え?ちょっと待て!?どういう事だ!!」

[まぁ落ち着いて、
 じゃあ何故滅んでしまったか、それは2026年3月21日に行われたある交渉が原因でした]
「…海外から技術に関する交渉、アーカイブシステムに書かれているこれか?」
[そうそうそれそれ、その技術の交渉はどんなんだったか…
 交渉の内容を話す前に少しだけこの国と向こうの国について軽く説明するね]

[この国は機械、ロボットのような複雑なものまで、とにかく機械にはとことん強かった
 しかし生物、DNAの操作などには駄目駄目だった、一応クローンを作ろうとはしていたみたいなんだけどね
 
 一方、向こうの国は、こっちの超苦手な生物等の事、おもにそっちに強かった
 しかしこっちは機械等には駄目だった]
[これの説明をするだけでだいたい何の交渉かもわかると思うけど、つまり技術をお互い教え合うというものだった]

『でもこの国は拒否した』
[そう、その理由は向こうの国はとにかく物騒だったからだ
 自分たちの目的が果たせれば大満足、そんな国だったからだ]
「・・・」
[交渉は拒否された、でも技術は欲しかった
 だから彼らはとある手段に出たんだ]
「とある手段…?」

[戦争だよ]

[この国は機械にとても優れている、その気になれば兵器なんていくらでも作れる
 でもしなかった
 平和主義の国でもあったからね]
『それで、その戦争に負けたって事?』
[まぁそういうことだね、ふつうの戦争なら少しは対抗できたかもしれないが
 まさか関係無い他国を誘って仲間にし、集団で攻められたら勝ち目がない
 核兵器まで投入されたしね]
「嘘だろ…」
[残念だけど本当だよ
 滅んだ経緯はこれでおしまい、管理施設についても多分これでわかったでしょ?]
「…うん」
[じゃあ《滅んだ後について》も
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