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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第6章:女の決意・男の勘違い
第5話:パラダイスはトラップでいっぱい
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本当の事を言え!』と脅し紛いで聞く姿は尊敬に値しない。
娘に八つ当たりするくらい嫁さんに惚れてるのなら、浮気をしなければ良いのに……

なのに、それなのに……
この国に入った途端、機嫌を直しナンパしまくる浮気男(リュカさん)……
何時か痛い目に遭えば良いのだ! 子供とか出来ちゃって、酷い目に遭えば良いのだ!

奴の騒動に巻き込まれたくない俺は、皆から離れ一人裏路地へ入って行く。
この国に辿り着いたのが夕方だったので、天空の盾の情報を求め女王様に謁見するのは明日にする事となってる……
その間は自由行動なので、騒がしい連中と一緒に居るのを避ける俺。

他の連中には決まった彼女が居るし……だからと言ってリュカさんの様に、この国の状況をフル活用しナンパに勤しむ気にもなれない俺は、人目を避けて孤独を味わおうと裏路地に入る。
シンシアが居てくれたら、俺も皆さんの輪に入っていけたのだろうか?

「あの……そこの寂しそうなお方。どうなさいましたか?」
相当寂しそうな顔をしてたのだろう……
民家から出てきた男性に、突然話しかけられ驚く。

「あ……いえ……その……」
見た感じ清潔感ある優しそうな男性……この国では男性自体少ない為、突然の事に驚いてます。
その為、殆ど何も言えず何だか失礼な俺だ。

「旅の方ですか? この国は女性が多いから驚かれたでしょう……」
「あ、はい……何だか圧倒されちゃって……」
一人で裏路地を歩いてた本当の理由は違うけど、人柄が良さそうなので違うと言えなかった。

「私もこの国に永く住んでおりますが、未だにこの雰囲気の慣れません。美しい女性の友人が多いのは嬉しいのですけど、男同士の友情にも憧れてしまいます。あはは……変ですかね?」
変じゃない。全然変じゃない!

「そんなことありません。俺も心許せる男友達がほしいですから……」
「あははは、お世辞でもそう言って頂けると嬉しいです」
何を言う!? あの騒がしい連中と一緒に冒険をするよりも、この男性の様な落ち着く人と友達になる方が、何百倍も楽しそうだ!

「嘘ではありません! 俺は貴方の様な友達が欲しいと思ってます」
「わぁ、嬉しいなぁ……初めて会った人にそんな事を言われるなんて。どうですか、これから私の家でお茶を飲みませんか? アナタの冒険話でも聞かせて頂きたいですね」
このまま町中をブラついても、あの不愉快な連中と鉢合わせるだけだろう……この人の申し出を断る理由があろうか!?

「よろしいんですか? 俺としては是非とも仲良くなって頂きたいですけど……」
「はい。どうぞ入って下さい……今すぐお茶を準備しますから」
俺は言われるがまま彼の家に入り、お茶をご馳走になろうと思う。


室内に入って最初に感じたのは、とても清潔
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