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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
軍と徴税
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供たちはポカンとしてその様を見送ったあと、シオンへと視線が移った。

「すげぇ、スゲーよ兄ちゃん!」

「こんなに強い人初めてみた!!」

「ねえねえ、さっきのどうやったの?」

なんだか、教会裏でやったエリーシャとの模擬戦後の子供たちの質問の嵐を思い出しそうな状況の中、キリトはユイに言った。

「ユイ、お前の兄ちゃんはメチャクチャ強いんだぞ」

しかし、その言葉に対してユイは黙ったままだった。

「ユイ?」

「みんなの・・・みんなの、こころが」

「ユイちゃん?」

その時、シオンは何かを予感した。

「ユイ!どうしたんだ!?ユイ!」

「・・・あたし・・・あたし、ここには・・・いなかった。ずっと、ひとりで、くらいところにいた・・・」

次の瞬間、ユイの高い悲鳴と共にノイズじみた音がシオンたちの耳を直撃した。

「うあ、あ、ああああ!!!」

「グッ!何だ、これ!?」

「・・・ユイちゃん!」

アスナはすぐさまユイの体を両手で抱き抱えた。アスナの腕の中でユイは悲鳴の後、気を失ってしまった。
その光景の中、キリトは低く呟く。

「なんだよ・・・今の・・・」

それと同時にシオンの頭の中では今まで“過程”だったものが“確信”に変わった。

『ユイ、お前は・・・やはり・・・』

シオンは気を失っているユイの姿をただ、静かに見つめていた。



 











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