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リリの大冒険〜働かざる者食うべからずと偉い人は言いました〜 A
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“アンダーウッド”主賓室。
俺達は呼ばれてここに来た。内容は例のゲームについてだそうだ。

「ねえお兄さん、わたし達まったく話の内容が分からないんだけど。」
「ああ、四人は例の店に行ってなかったしな。まず、あの人形は店に置いてあったものだ。」
「それはなんとなく分かってるんだけど・・・なんでわざわざここまでの話し合いになってるのよ。」
「それは、あいつ・・・コッペリアを連れ出したことでゲームに組み込まれてた魔王、退廃の風が開放されたからだ。」
「たしか、恩恵の有無にかかわらず、触れた瞬間に霊格を磨り潰す魔王、でしたか?」
「そう。で、対処法としてはまず、コッペリアをもといた場所に戻すことなんだが・・・」
「それではリリちゃんが納得しないでしょうね。」
「間違いなくな。で、この話し合いになってるんだろ。」
「他に対処法はないの?何かこう・・・退廃の風にだけ効く方法とか・・・」
「それは、今白雪が話してるよ。」

まあ、そう簡単な方法じゃないだろうがな。
俺達はそっちの話に集中する。

「要点をまとめるとだな・・・退廃の風を押し返すには、該当する階層以上の旗印・・・今回なら四桁以上の旗印が必要、ということだ。」

これはまた・・・ヘビーなのがきたな。
もちろん、俺達ノーネームには上層に頼むだけのコネクションはない。
となると方法はゲームクリア以外にはないんだが・・・あれをクリアする方法は・・・

「・・・ゲームをクリアするしかない、か。」

・・・は?今十六夜はなんていった?

「おい十六夜。それは本気で言ってるのか?お前が言ってるのは、あれを完成させるってことだぞ。」
「ああ。幾つか確認することはあるがな。ガロロのおっさん、退廃の風はゲームのロジックとして呼び出された魔王であってるか?」
「・・・ああ。話を聞く限りじゃ、今回のケースはそれだろうな。」
「よし。次にお嬢様、ディーンは今も連れてるのか?」
「連れてはいるけど、片腕が損壊したままだから激しい戦いに出すのは・・・」
「いや、戦わせるつもりはないから安心しろ。後確認することは――――」

ディーンを戦わせるつもりはなく、それでも必要?
で、あれを完成させる必要があるから・・・なるほどな。確かにそれなら、人類の手によるものじゃあないが、完成させることは可能だろうな。

「そういうことか。相変わらず、話がぶっ飛んでやがる。」
「どういうこと?」

小声で言ったつもりだったが、ヤシロちゃんに聞かれていた。
いや、他の三人にもだな。まあ、話しても問題ないか。

「まず、このゲームのクリア方法だが、想像はつくか?」
「いえまったく。そもそも、あの文面からルールを考えること事態、」
「・・・無理よね。これ、よく分からないことが
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