暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
Tain Bo Cuailnge C & 大祓 B
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「「真夏の夜の夢!」」

音央と鳴央は同時に技を発動し、相手の位置を入れ替えたり、相手を眠らせたりしていく。
そうして動きを止められたものから神隠しにあわせていくが、天逆海は鬼を無限に生成できるため、状況に変化は見られない。

「ああ、もう!茨の檻!」

音央は、そんな状況に嫌気が差したのか、八割がたの鬼を茨で縛り上げると、

「ちょっと行ってくるわ!妖精の園!」
「分かりました!こっちは任せて下さい!」

音央はそのまま、そいつらを連れて自分の領域へと連れて行く。

「さて・・・このまま縛ってても意味なさそうだし。」

音央は茨を解こうとするが、その前に鬼が火を噴き、燃え散らしてしまう。

「・・・鬼ってこんなことできるの?」

音央は知らなかったことに驚くが、鬼というのはかなり自由度の高い妖怪だ。
持つ武器も様々、能力を持っていたりもするし、角の数も1〜3本。
一輝なら、「あ、火吹いた。」くらいの反応になるだろう。

「でも、吹いたってことは吹くんだし・・・あれを試すにはちょうどいいか。」

音央がそんなことを言っていると、今度は別の鬼が武器から雷を放ち、毒を吐き、もうやりたい放題だ。

「・・・一輝も言ってたけど・・・妖怪って・・・適当ね。
 ふう・・・女王の命令に従いなさい。」

音央は妖精の女王として、妖精に命令していく。
音央のギフトネームは妖精の女王、ティターニア。今までは自分の力だけで動いていたが、本来は命令する側である。
そして・・・

「ウンディーネ!」

まずは、水をつかさどる妖精の力により水を放ち、火を消す。
そのまま、一輝のように斬ろうとするが、

「これ、結構難しいのね。今度一輝にコツ、聞かないと。」

ぜんぜん切れず、諦めて次の妖精の力を使う。
音央の周りに風が漂い始める。

「シルフ!ついでにサラマンダー!」

最初は風だけで行くつもりだったが、何かを思いついたのか、火も追加する。
そして、二つの要素を組み合わせて、

「火の竜巻って、意外と作れるものね。」

危険すぎるものを作り、鬼にぶつけていく。
力づくで組み合わせただけなので、荒々しいことこの上ないが、殺すためのものなのでいいだろう。

「この力初めて使うけど、うまく使えるようになれば、一輝みたいな攻撃が出来るのかしら?」

音央は新しい可能性に心躍らせながら、さらに妖精を追加する。

「バグベア!子供を喰らいなさい!」

音央の言葉と共に全身毛むくじゃらの人が現れ、子供の鬼を喰らっていく。
余談だが、毒は風で払い、雷はよけ続けている。

「さて・・・そろそろ避けずに対処しますか。ノーム!」

音央の言葉と同時に地面が盛り上がり、雷を受け止
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ