暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
戦士達への鎮魂歌
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に意識を集中していたレミリアにかわせるはずもなく、宙を舞っていたレミリアは地面に縫い付けられた

「チャンス!!」

いつの間にか復活していたクラインが包帯を動かし、レミリアを縛り上げる
地面に衝突した衝撃で意識が朦朧としていたレミリアは無抵抗に縛られてしまう

「くっ、解きなさい!」

「敵なのに解くわけねェだろ。ぐふふ……」

「くっ、来るなっ!」

目を爛々と輝かせ手をワキワキさせながら見た目少女のレミリアに近づくクラインの姿はまさしく、レミリアの瞳に浮かぶ涙も相まって性犯罪者そのもの。女性陣からの冷たい視線もなんのその、クラインは己の欲望のためにレミリアに近づいていった

「バカか、お前は」

「さすがにやり過ぎ」

シノンがそのサイスでクラインとレミリアの間の包帯を断ち切る
それと同時に俺が横から回し蹴りを撃ち込んだ
再び吹き飛んでいくクライン
誰も心配どころか見向きもしないのに可哀相だとは……全く思われなかった。確実に自業自得である

「さて、なんで襲って来なかったんだ?」

ちなみにレミリアを捕縛していた包帯はその役目を失い、そこら辺に転がっていた

「私は誇り高きヴァンパイアの一族よ。負けが認められないほど子供ではいわ。さすがに最後のは許容範囲外だったけれども」

互いに苦笑いをかわす

「それで、クエストのクリア条件はレミリアを倒すことだったのだが?」

「そうよ。まあ、私が降参しているから、それでその条件は満たしているはず」

もっと激戦を期待していたギャラリーには悪いけどね、そう言ってレミリアはふわりと笑った

「そういえばギャラリーがいたんだったな……」

「ということはクラインの痴態がしっかりと見られていたってことか?」

キリトが今思い出した、という感じで呟いたので、俺はそれに便乗し、わざと(・・・)クラインに聞こえるような音量でレミリアに問い質す
俺の意図に気づいたのか、レミリアは愉しげに口を歪め……

「ええ、それはもう、はっきりと」

「よかったな、クライン。有名人だぞ」

元からそうだったとは思うが、意味は逆転する
今までの名声は地に墜ち、変わりにペドや変態として名を馳せることだろう

「違う! これは何かの間違いなんだ! 信じてくれ!」

クラインが弁明するように虚空に向かって叫ぶが……

「残念ながら私が負けを認めた時点で放送は終わってるわよ?」

「ノォォォォォ!?」

レミリアが止めを刺し、クラインがムンクの叫びのような顔になったので放置することにした
もちろん、慰めるやつなんていない

「それで、クリア報酬ってのはなんなんだ?」

「お菓子アイテムとお金ね。今、渡すわ」

レミリア
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