暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
東方舞踏会
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死ね」

シノンを見て前屈みになっているクラインを後で絞めることを心のメモ帳にメモをしておき、腕の中のシノンの頭を撫でる
シノンは先程の自分が全員に見られていたことに気づくと羞恥で顔を赤くしている

「そろそろ時間だぞ?」

シノンが喘ぎ始めるときからアスナに目を塞がれていたキリトが時計を見ながらそう言った

「わかった。じゃあ、シノン。すまんが降りてくれ」

「う、うん……」

顔の赤さがまだ引かないものの、シノンは素直に頷くと立ち上がった

「あ、転移される時立っていた方がいいみたいですよ?」

ユイの忠告に全員が立ち上がった
俺は立ち上がると軽いストレッチをしながら時計を見る
あと一分もないくらい

「じゃあ……ハロウィンイベント、楽しもう!」

「おー!」

キリトの音頭に合わせて全員が手を挙げると同時に目の前に転移する旨の警告タブが浮かんだ
その十秒後、若干の浮遊感とともに視界が切り替わり、俺達の目の前には暗い闇に沈んだ森の中にいた

「暗いな。暗視が全員にあった時点で予想はしていたが……」

「いつもより間合いが取りにくいね」

手近な木に箒で打撃を与えつつ魔女(アスナ)はそう言った
……魔女(アスナ)は後衛じゃないのか?

「森ってことは火属性魔法は厳禁?」

「まあ、控えた方がいいかもな。敵が集まってきそうだ」

真面目に論議する幽霊(リズベット)と狼人間(キリト)。ちなみにどちらも魔法は使えない

「なかなか雰囲気がありますね……ね、ピナ」

不安をごまかすためかペットのピナと会話する吸精鬼(シリカ)。何度も言うが全く色気を感じない

「やべ……包帯がズレて前が見えねェ……」

「なら僕が巻き直そうじゃないか」

おじさん二人はほうっておくとして

「雰囲気あるねー。ボク、お化け屋敷なんて行ったことないからワクワクするなー」

「私も行ったことないけど……。こういう時は彼氏に抱き着けばいいんだったかな?」

「あ、じゃあ私もそうする!」

「別に怖くないだろ……」

右からシノン、左からユウキ、首筋にリーファだ抱き着いてくる
嬉しいのだが動きにくい

多少の悪ふざけを挟みつつ、暗い森の中を探索する
出現する敵は、浮かぶパンプキンヘッドや蝙蝠、幽霊などハロウィンらしいのが登場するが、こちらは百戦錬磨のSAO攻略組四人(キリト、アスナ、リン、クライン)に中層とはいえSAO生還者である二人(シリカ、リズベット)、GGOのトップランカー(シノン)と戦闘センスならSAO攻略組を上回る少女(ユウキ)……このメンバーが揃っているのだ
武器が変われど、その戦闘経験や戦闘センスは変わるものではない
最初は多少間合いの違いに戸惑った
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