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MS Operative Theory
統合整備計画C
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??携行火器の互換性を目指したMSの「手」の規格統一??

 「統合整備計画」の実施前に浮上していた問題の一つに挙げられるのが既存のザク・タイプMSと当時開発中だったMSの間に、武装の互換性がほとんどなかったことだった。

 簡単に言えばマニピュレーター=手のサイズが異なっていたため、そのままでは他のMSの携行火器を掴むことができなかったのだ(「統合整備計画」非準拠型のMS?09 (ドム)やMS?09R (リック・ドム)が、120mmザク・マシンガンを装備したしたこともあったが、これはドム用のアダプター・グリップへの換装によって装備可能となったという説がある)。

 このため「統合整備計画」では、MS用マニピュレーターの規格統一が図られることになった。

 「統合整備計画」規格のMS用マニピュレーターは、すべての第2機生産型MSで実用化されており、ほとんどの公国軍製MS用携行火器が運用可能となった(ただし、ビーム・ライフルやビーム・マシンガン、ビーム・ナギナタといったビーム兵器は、ジェネレーター出力やエネルギー供給デバイスが完備されていなければ使用できない。また、ビーム兵器の稼働を前提に設計されていないMSは、ジェネレーターのオーバーヒートや緊急停止を防ぐため、本体側にパワーリミッターが設けられていたと考えても不思議ではないし、そもそもビーム兵器を認識しないとも考えられる)。

 また、第2機生産型MSの影響下で再設計された、MS?06F-2(ザクUF2型)やMS?09F?TROP(ドム・トローペン)でも第2機生産型MS仕様に準拠したマニピュレーターが採用されており、これらの機体と第2機生産型MSとの間にも携行火器の互換性は確保されていた。

 このような運用柔軟性は、MSそのものどころかMS用火器すらも不足していた戦後のゲリラ活動で特に重宝され、公国の再興やスペースノイドの自治権確立を夢見た人々を支えたのだった。

 一年戦争後期の公国軍と戦後のゲリラ活動において重要な地位を占めた「統合整備計画」仕様のMS用規格マニピュレーターはその後も受け継がれ、U.C.0093の“逆襲のシャア”時のネオ・ジオン軍用MSでも「統合整備計画」の系譜に属するMS用マニピュレーターが採用され、その設計思想の確かさを証明している。



??機種転換を容易にした共通コックピット??

 公国軍製MS最大の問題が、機種ごとに異なる操縦方法だった。ライト兄弟が真に偉大だったのが飛行機の操縦方法を形にしたことだったように、新カテゴリーのヴィークルを開発することは新たな操縦方法も確立する必要があることも意味している。

 初期の公国軍製MSが様々な操縦方法を採用したのは、MSそのものが黎明期にあった当時の状況から考えて仕方がなかった部分があろ
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