第5話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルでのことを言っているのだろう。高橋さんと一樹に委員長は何の事だかわからずにポカンとしているな。
「私はキミのことを考えずに突っ走りすぎたらしい」
「いや・・・・・・・まあ、わかってくれたならいいよ」
いきなり、抱きなさいとか子作りをしようとか普通は言われることないからな。
「そう言ってくれるのか・・・・・・・」
まあ、いきなり子供を作ろうなんて言われるなんて思わなかったね。最近、自分の常識が通じないことが多いから、僕がおかしいんじゃないかって思うこともある。
「そんなわけでだ。私もいろいろと試してみようと思う」
ゼノヴィアはそう言うと僕の右手を取り、自分の胸に押し当てた。周囲がざわつくのと自分の思考が停止するのがわかる。
「この前は抱き着いてみるだけだったので、今回は胸を触ってもらっているわけだが・・・・・・どうだろう?」
どうだろう? どうだろうってどういうことだ? 胸の感触についてか? それともクラスのみんながいるこの場所でのこの行動についてのことを言っているのか?
「ふむ・・・・・・。これもなかなか恥ずかしいな」
ゼノヴィアの顔がほんのりと赤くなっている。
「ナギ、私の胸はどうだ?」
「柔らか―じゃなくて!」
素直に感想を述べそうになって慌てて誤魔化す。ついでに胸を触っていた手を引き戻した。
「ゼ、ゼ、ゼノヴィアさん?」
「なんだ?」
委員長がゼノヴィアに話しかける。委員長は目の前で行われた出来事に動揺を隠せないようだ。
「ふ、風紀を乱すような行動は慎んでくださいね」
「委員長が言うなら従おう。っとそうだ」
何かを思い出した様子のゼノヴィアが、ごそごそとスカートのポケットに手を突っ込み何かを取り出した。
「これもナギの母親からもらってね。今度使ってくれとのことだ」
ポケットから取り出したのは四角形のパッケージに包まれたゴム―――コンドームだ。
クラス全員がゼノヴィアの取り出したコンドームを見る。
「な、何してんのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
即座にゼノヴィアから奪い取る。しかし、すでにこの場にいる全員が見ていた。取り返しがつくわけがない。あちらこちらでひそひそ話が展開される。
「私のいたところではこれの使用に一悶着あったが、やはりつけたほうが都合がいいのだろう。何より、せっかくもらったのだ使わないのはもったいない」
ちくせう! なんでゼノヴィアはみんなの視線が平気なんだ!
「ま、まさか・・・・・・渚とゼノヴィアさんがそんな関係だったなんて! 二大お姉さまや小猫ちゃんとも怪しいのに! これはすぐにみんなに伝えないと!」
一樹がケータイを取り出す。
「不潔よ!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ