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MS Operative Theory
MA(モビルアーマー)@
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??MSと対極の道を歩んだ機動兵器たち??

 「大きく、重いものほど強い」のは真実である。これはほとんどの近代的格闘技が体重(クラス)別に行われていることや、動物が自分より大きな相手に本能的な恐怖を感じることなどからも理解できよう。これは同じカテゴリーに属する兵器においても同じことが言える。30tの軽戦車と60tの主力戦車、排水量1万数千tの巡洋艦と5万tの戦艦が戦えば、より「重い」後者が勝利する。

 なぜ、大きく重いほうが強いのか?それは、大きい、重いということは、大型で威力の高い武器や厚い装甲、大出力のパワーユニットを装備可能なことを意味するためである。もっとも、兵器は重いから強いというよりも、強くしたら大型化・大重量化したというほうが正しい。

宇宙世紀においても、MSが大型化・大重量化したことはあったが、各時代の究極形と呼ばれるマシンについては、初期のMSと比べても極端に大重量化した例は少ない。

 だがその一方で、最初から大きさや重量などを考慮せず、「とにかく強い」というコンセプトで開発された兵器群が存在した。それが、MSに続くジオン公国が開発した非人間型機動兵器「モビルアーマー(MOBILE A.R.M.O.U.R.=Mobile All Range Maneuverability Offence Utility Re-inforcement=全領域汎用支援火器。以下MA)」である。

MAの歴史を遡ると、公国軍の次期主力汎用戦術兵器トライアルで、ZEONIC(ジオニック)社のZI-XA3(クラブマン)と競合して敗れたMIP(エムイーペー)社のMIP-X1に辿り着く。

MIP-X1は宇宙戦闘機と宇宙用作業ポッドのコンセプトを融合させた機体で、汎用性こそZI-XA3に劣ったが、機動性と固定兵装用プラットホームとしての性能で勝り、その総合性能は従来の宇宙戦闘機を凌駕していた。

そこでMIP社の案にAMBAC(アンバック)システムを搭載して運動性能を向上させるとともに、より攻撃力を重視した新機動兵器モビルアーマーの開発がスタートした。

 MAに求められた性能は、MSを上回る攻撃力を持つ兵器(メガ粒子砲)の搭載と高機動力であった。

最初からMSの様な人間型のフォルムは求められていなかったため、機体構造は極限まで簡素化(胴体と腕部のみに)するとともに、従来型のメガ粒子砲とそれを稼働させるための大出力ジェネレーターが搭載された。

更に大推力を得るために大型スラスターを採用し、高い機動性を獲得した。こうした設計は機体の大型を招くとともに、被弾率の上昇に伴う重装甲化など、要求が新たな要求を生み出すという悪循環の結果、機体は大型化・大重量化し、全長が40m超、全備重量200t以上のMA-04X(ザクレ
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