暁 〜小説投稿サイト〜
DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
勇者オルテガ
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
<ゾーマの城>

大魔神との戦闘で武器を失ったティミー…しかもアルルを助ける為、肋骨にヒビが入ってしまい(最終的に折ったのはアルル)、安易にホイミで回復させられなくなってしまったティミーは、甚だ戦力外に陥っており、本来ならアルルと共に先頭を歩いているのに、今はリュカの側で守られている。
そんな異世界の勇者を伴ったパーティーは、大魔王ゾーマの城を奥へと進み行く。

広大な1階部にはバリアの床で守られた玉座があり、マリー知識をリュカが活用し、玉座の裏に地下への階段を発見する。
地下にはルビスの塔で体験した、回転する床が細い網目状の通路に設置されており、通過に失敗すると下の階へと落下してしまう。

5度ほど落下したところでリュカが業を煮やし、「あ゙〜もー!ムカつくんだよコレ!!」と床の回転装置をドラゴンの杖で叩き壊しながら通過を成功させる。
「力業かよ…開発者が可哀想だ…」
そんなマリーの呟きは、側を歩いていたティミーに聞こえていたらしく、「マリー『開発者』って?」と聞いてみたのだが、「ん、何の事?」と可愛く小首を傾げ誤魔化されたので、それ以上は聞けなくなってしまう。


さて…
そんな罠と凶悪なモンスター蔓延るゾーマの城を探索する事10時間が経過…
かなりの地下へ下りたところで、美しく輝く地底湖が広がるフロアへ到達した。

「うわ〜…綺麗な所ですね…」
その美しさに思わず溜息を漏らすのは、非戦闘要因のアメリア。
「しかし大魔王の居城という事を忘れてはいけません!禍々しい気は、そこら中に蔓延しております」
気楽な事を言うアメリアに、少しばかりキツイ口調で釘を刺すのはルビス…彼女も戦闘への参加率は0だ。

そんな女性2人のやり取りに一同が微笑んでいると、リュカが不意に呟いた。
「…遠くで誰かが戦闘している音が聞こえる…」
リュカの言葉を聞き、皆が止まり音を消して耳を澄ませる。
「「「「……………」」」」

「…何も聞こ「本当だ!モンスターの雄叫び…男性の息づかい…剣を振るう金属音…」
いの一番に聞こえなと文句を言おうとしたアルルだが、彼氏の言葉に遮られもう一度耳を澄ましてみる。
勿論アルルにはそれでも聞こえないのだが、自分より遙かに格上のティミーには聞こえると言うので、リュカの時とは違い最大限に信用してしまう。

「も、もしかして…オルテガさんかな…?」
単純な推測から答えを導き出し、娘のアルルを見つめながら呟いてしまうティミー…
「そ、そんな…お父さんは1人でこんな強力な敵が蔓延るダンジョンで戦っている!?無茶よ…は、早く助けなくっちゃ!」
言うが早いかアルルは既に走り出しており、地底湖を迂回する様に走り出す。

「あ!1人じゃ危険だよ…待ってアルル!」
その後を追うのは彼氏のティミー。

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ