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ゲルググSEED DESTINY
第五十八話 ロゴス壊滅
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のならば我々としても受け入れよう」

かくしてイザーク等ジュール隊とコロニーレーザーを防衛していた連合部隊との戦闘はロゴスの壊滅という形で終息を迎える事となった。しかし、イザークや連合旗艦の艦長の選択はこの時だけは間違っていたかもしれない。何故なら、コロニーレーザーという戦略兵器は未だに健在であったのだから。そして、それが誰の手に渡るのかは当然、イザークだけでなく此処にいる人間なら、誰もが予想がついたはずなのだから。







ロゴスを捕らえたという情報はすぐさまあらゆるメディアを通じて放送されていた。それはザフト、連合、オーブ、スカンジナビア、南アメリカとどの国や組織に対しても報道され、平和へのおとずれに歓喜する事となる。しかし、平和のおとずれに感謝できないものも当然いた。ファントムペインやそれに準ずる組織に所属している人間だ。そして、当然ながらネオ達もまたその一つであった。

『貴方達の負けです!この戦闘に意味はないんですよ!もう戦闘を止めてください!?』

「それを俺達に言うか?俺達には帰る場所もまともに生きる道も最早残されてないんだよ!」

頭部と右腕を失ったライゴウは必死に攻撃を躱しながら戦いを続ける。ファントムペインに道は残されていない。少なくともジブリールが死んだ時点で厄介者の存在となり、アズラエルが捕らえられロゴスが壊滅した今、彼らに残された道は最早ないも同然だった。この戦闘も既にコロニーレーザーやレクイエムを失った以上、建前としての意味すら存在しない。
それでも、彼らは戦いを続ける。そうすることでしか存在理由を証明することは出来ないのだから。そうしなければ彼らの出自の関係上、生き残ることすら出来ないのだから。エクステンデットやロゴスの洗脳に近い教育。それらは彼らが社会で生き残ることを困難にさせる要因なのだ。
だからこそ今は引くしかない。海賊だろうが何だろうが泥をすすってでも生きて、貶められてでも勝たなければならない。それがこの形骸化した組織の最後の悪あがきでもある。

「下がるぞ、お前ら!俺達の意地ってやつを最後まで見せなくちゃならないんだからな!!」

ネオはファントムペインという組織は嫌いだが、この組織に自分は属し、その組織にいる人間は嫌いではない。だからこそ、生き恥をさらしてでも彼らの生きる道を与えなくてはならない。それが例え自分の命を犠牲にする結果となっても。その思いを胸に秘め、彼はアークエンジェルの部隊から撤退した。

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