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大人の階段登る君はビアンカ……
大きな決意、大きな再会
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る。
「一応私のできる限りの事は施しました……しかし正直言って原因は不明です。重度の過労の様に見えましたし、栄養のある物を食べて安静にするのが一番でしょう……」

何とも頼りない言葉だ。
とは言え専門家が言うのであれば、私達はその指示に従うのみ……
お礼を言ってお医者さんを見送る私とお父さん。

そして私は、お医者さんに言われた通り消化に良く栄養のある食べ物を作り、ベッドで休むお母さんへ給仕する。
私が料理を作っている最中はお父さんが付きっきりで看病している。

この日から私とお父さんの看病生活が始まった……
長期に渡り続くと思われたお母さんの看病だが、予想だにしない早さで終わりを迎える。
私の誕生日までお母さんは耐えられなかった……

きっとお母さんは解っていたのだろう。
亡くなる3日前の晩、お父さんと看病を交代した時に、弱々しい声で真実を教えて貰った。
私がお父さんとお母さんの本当の娘でない事を……血の繋がりが無い、拾われた娘であることを!

ショックを受けなかったと言えば嘘になる。
しかし、その事実を聞いた所で今まで生きてきた人生が変わる訳ではない。
お父さんとお母さんは、私にとって大切な両親であり、掛け替えのない存在なのだ。

だから私は『そんな事関係ないよ。お母さんはお母さんだし……私は二人の娘だよ。だから……だから早く元気になってよ』と泣きながら呟き抱き付いた。
お母さんは私の頭を弱々しく撫でると、やはり弱々しい声で『ありがとう』と呟く。

涙が止まらなかった……
私はお父さんとお母さんの娘である事に誇りを持ってるし、これまで育てて貰った事に感謝をしている。
今更私達に血の繋がりが無い事などどうでもよかった。
ただ元気になってほしかっただけなのに……








お母さんが亡くなって2年半が経過した。
悲しみが無くなった訳ではないが、お父さんと一緒に何とか乗り切った2年半だった。
気が付けば私も18歳だ……
都会でなら兎も角、こんな田舎では行き遅れ女である。

お父さんもその事が心配なのであろうが、何も言わず見守ってくれている。
知ってるのであろう……
私には心に決めた相手が居る事を。
会えなくなってから10年以上が経過したが、未だに諦めきれない事を。

周囲の人々は私の為を思い、色々と縁談の話を持ちかけ相談しに来るのだが、私は勿論お父さんも「本人の意思次第だよ」と、やんわり断ってくれている。
本当は早く結婚して安心させてあげられれば良いのだろうけど……
それでも私はリュカを忘れられない。

だからだろうか……
昨日の晩にお父さんから突飛な台詞を出てきた。
『ビアンカ……私も最近は体調が良い。そろそろお前も自分の為に時間を使いなさい』

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