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MS Operative Theory
MS開発史
水陸両用MSB
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??水陸両用MSと地上用MSの相違点??

 水陸両用MSの多くは、頭部と胴体が一体化した形状と汎用性のない鉤爪(クロー)を持つ腕部など、明らかに通常のMSとは異なる外見をもつ。これらの外見上の特徴は、水中と陸上の両方で運用するために必要となる条件から導き出された結論であった。

 開発時期や設計思想によって形状は異なるものの、水中と陸戦の両方に対応するという点(特に水中への適正)においては充分に合理的なスタイルである。

 甲殻類のようなフォルムは、水中での抵抗の軽減や深海の水圧に耐えるうえで有効であるし、「手」型のマニピュレーターを廃止しバイス・クロー(アイアン・ネイルとも呼ばれる)を装備したことも、携行装備による水の抵抗の軽減につながっている。

 また、腕部や脚部に見られる蛇腹状のフレキシブル・べロウズ・リムも、関節の露出による騒音や水圧対策の一環であった(水陸両用MSが水中を航行する最大の利点は、潜水艦と同じく隠密性の高さにある。そのため自らの位置を特定されかねない騒音発生源は設計・試験の段階で可能な限り取り除かれている)。

 バイス・クローが腕部に固定されているように、射撃兵装も基本的に固定武器となっている。これは前述の通り、騒音や水圧の対策に困るが、その性能は携行装備と同等の威力をもつものが搭載されている。実際、水陸両用MSはそれまでの公国製MSが搭載できなかったメガ粒子砲のほか、複数のミサイル・ランチャーや魚雷発射管が装備され、徹底した重武装化が図られている。

 メガ粒子砲の搭載は、冷水式核融合ジェネレーターに頼るところが大きく、水中での運用を前提とした水陸両用MSならではの装備といえる。ミサイルやロケット弾は、陸戦の副武装としてだけでなく、メガ粒子砲の威力が低くなる水中船における兵装としても有用であった。このように、水陸両用MSはその戦闘領域を問わずに戦うことができる装備が施されていた。

 しかし、水陸両用MSは水圧対策などの理由から通常のMS以上に装甲を厚くするため、MSM?10(ゾック)のように200トンを超える重量を持つ機体も存在した(ちなみにRX?78?2(ガンダム)は60トン)。

 このように重量級MSである水陸両用MSは、熱核水流エンジンにより、高速水上艦をも上回る水中機動性と運動性を持つが、それも水中に限ったもので陸上での運動性は決して高いものではなかった。



??水陸両用MSの装備の変遷??

■光学兵器

 高出力ジェネレーターによって「最強の通常兵器」であるメガ粒子砲の搭載が可能となった。これにより水陸両用MSは従来のMSを遙かに上回る火力を持つ。

○胴体固定型
 胴体や頭部などに固定装備されるタイプ。ジェネレーターに近い場所に装備するため、発射システム
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