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銀河英雄伝説〜生まれ変わりのアレス〜
決着
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見れば、目の前に立つ影がある。
 スレイヤー教頭だ。
「困ったお人だ」
「えっと……」

 答えに窮したアレスに、スレイヤーは苦笑で答えた。
「めでたい席くらいは、めでたいままで終わればいいだろうに。そういうのを老婆心というと思うのだがね」
「はぁ」

「ま、それだけ期待しているのだろう。シトレ学校長は二分遅いと言っていた、だが、結果は一分ほどあの人の予想を上回っていたということだ。この一分を、君は大したことがないと思うかね?」
 そう尋ねられれば、頷くことが出来るはずもない。

 静かに首を振ったアレスに、小さく笑いを見せて、スレイヤーは手を差し出した。
 握り締めた手は、やはり固く――。
「おめでとう。もはや難しいことも言う必要もないだろう。君は勝った」
「ありがとうございます」

「頑張れ」
 一言。アレスの肩を叩くと、スレイヤーは立ち去った。

 隣を見れば、ワイドボーンと目があった。
 嬉しそうに笑う姿に、アレスは苦笑する。
 酷く疲れた一日ではあったけれど――だが、楽しかった。
 掌の感触を握りしめて、アレスは唇を持ちあげた。


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