暁 〜小説投稿サイト〜
情緒不安定期間
雨の偽温

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もしも君の頭上に
憂いの雲が現れて

苦しみや悲しみを 降り注いだなら

両手を大きく広げて
君に覆いかぶさるよ

騒がないで 暴れないで
別に変なコトするわけじゃないんだ


傘のように
この冷たい雨から
君を 守りたいだけ



負の雨が

僕の旋毛から
髪を伝い
頬を濡らし
顎からこぼれて

君の目元へ落ちる




大丈夫だよ

僕の体を通って

ろ過された この液体で

泣いていいんだよ
泣いていいんだよ

僕の胸の中で泣いておくれ







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。










なんて言われたいわ
と、ポツリ呟いて

降りしきる雨の中で一人 立ちすくむ私












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