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プリテンダー千雨
修学旅行編
第九話
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先生達と別れた後、私は探知機を頼りにデストロンの直ぐ近くになでやって来た。そして、そぼデストロンの反応があったもの。つまりデストロンが変形していた物は・・・路肩に止まった白いスポーツカーだった。車に詳しく無い私でもそれは高級車だと分かる。
くそっ!こっちは温泉を我慢して来たのに、高級車なんかに変形して何様の積もりだ!!何かしでかしたら血祭り確定だなこいつは!!!




で、あれから暫く経ったが奴に動きは全く無かった。
・・・こりゃもうほっといても大丈夫じゃないのか?そう思った時だった。旅館の方から誰かが走って来た。近付いて来るにつれて姿が明らかになる。

「何だありゃ!?」

それは何と猿の着ぐるみを着た女だった。しかも、その腕には近衛が抱えられている。どうやら先生達はしくじったみたいだな。まあ、このまま見過ごすのもあれだし、助けるとするか。
そう思い、出て行こうとした時だった・・・

「やっと来たか。ほら、乗れ!」

何と、止まっていた車のデストロンがドアを開けたのだ。すかさず、猿女はデストロンの車内へと滑り込む。そして、ドアを閉めると猛スピードで発車して行ったのであった。
どう言う事だ?何で陰陽師とデストロンが手を組んでるんだよ?

「ああ!もうあんな遠くに!!」

そこへ先生達が遅れてやって来た。

「あれ?長谷川さん、どうしてここに?」

すると、桜咲が私に気付いた。

「説明は後だ。スーツオン!プリテンダー!!トランスフォーム!!!」

私は一気にバトルスーツ、ロボットモードを経て戦闘機に変形する。そして、キャノピーを開いた。

「さあ、皆早く乗れ!!」

「は、はい!!」

私が乗るよう指示すると、三人は私のコックピットに乗り込んだ。普通の戦闘機と同じで二人乗りなので、先生には神楽坂の膝の上に座ってもらう。

「さあ、飛ぶぞ!!」

そして、私はキャノピーを閉めると離陸したのであった。




飛び上がってから一分足らずで、私は例の車を発見した。直ぐに追跡を開始する。にしても、めちゃくちゃ乱暴な運転だな。信号無視なんてまだ序の口。対抗車線に飛び出したり、他の車と接触しそうになったりしている。そして、車は広い廃墟の敷地内へと入って行った。

(よし!あそこなら攻撃しても大丈夫だ。)

私は機首のバルカンを発射する。撃ち放たれた弾丸は見事車のタイヤに命中し、機動力を奪った。

「よし!!」

自分の射撃の腕が向上しているのを感じ、心の中でガッツポーズを取る私だったが・・・

「長谷川!!お嬢様になにかあったらどうするんだ!!!」

「わ、分かったから桜咲!操縦桿をいじるな!!!」

桜咲が操縦桿をガチャガチャ動かしたせいで私はバラ
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