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エネミーワールド
1章 平穏な生活に終止符
第三話「始まる。僕らの道」
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第三話「始まる。僕らの道」

とても残念なお知らせである。僕は全校生徒に異能者であることが疑われることになった。
あの監視カメラは確かに僕を映していた。でも犯行は映し出されていない。犯人にはされなかったが異能者なのではないかと疑われる事になった。な、なんで校内放送で言うのか…。そういう学校なのか?

「本校に朗報であります。不確かなのですが我が校の生徒、本校2人目でしょうか。異能者がおられるようです。」

何が朗報だ。確かにこの学校は異能者を貴重視している。けども社会からみれば厄介者。しかも真っ先に僕が疑われた。鉄柱の件で校長室に呼ばれ、その後の校内放送とか…どういうイジメですか? とはいえ気になることが…

シャイン
「二人目?どういうことなんだ?」

ハヤト
「あれ、君は知らないのかい?一年の女子にも異能者がいるってこと。それで君を含めたら二人目ってことだよ。」

シャイン
「ぇ、そうなのか。ってお前!!僕を疑ってるんじゃないか!!」

ハヤト
「そりゃあ…噂があったり…鉄柱事件といい…君としか言いようがないじゃないか。」

否定できない。実際やったのは僕だし…。くぅ…本当に僕という存在が終わってしまいそうだ。

シャイン
「そうかい…そうかい…どいつもこいつも僕を変な風にみやがって…くぅ〜悔しい。」

ハヤト
「はぁ…。それじゃそういうことだから。」

シャイン
「ぇ、ちょっ!!」

事件も世間に広まり、僕は変な風に見られる。
校内ならまだしも世間に知られたりすれば命はない。

シャイン
「はぁ…明日が楽しみって…こういうことだったのかな…。」

一人窓の外を眺め黄昏るがすぐさま現実に引き戻された。

先生
「こらっ!!シャイン、何してるんだ!!いくら異能者とは言え授業を放棄することは…」

淡々と教師は説教で使われるであろう単語をずらずらと口に出すが、僕の耳には入ってこない。

先生
「こらっ!!聞いておるのか!!」

シャイン
「聞いてませーん。」

バタンッとドアが閉まる。僕は締め出された。今度はハヤトと一緒ではなく一人で…。奇妙だ。こんな寂しい思いをするなんて思っても見なかった。いつも二人一緒だったから…。

シャイン
「国語…やっぱり好きになれないなぁ。」

一人そこに縮こまり国語の授業が終わるまで座り込んでいた。

そして、下校時刻になった時、教室には僕一人だけが机に座り、窓の外を眺めていた。

シャイン
「…。」

トントン。

誰だろうか。こんな時間に。

ガラガラガラ…

メル
「お一人のところ、失礼するわ。」

シャイン
「何しに来たんだよ。からかいにきたのか?」

メル
「違うわ。
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