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ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
Reincarnation
心の鍵
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回っているのは風力発電機、風の力で電気を作ってるの。あと、あそこにある青い屋根はソーラーパネルって言って、太陽の力で発電するのよ。それと、見えにくいかもしれないけど、小川にある水車は小川の流れを利用した水力発電。最後に、ここからは見えないけど、地熱を利用した地熱発電。ほとんどの電気は地熱発電で安定給電されていて、この街の全体の電気を賄っているのよ」
「凄いですね・・・あっ、ではポートタウンの海岸にあったのも風力発電機だったのですね?」
「そうだよ。ボク達の町は小さいから風力発電機が8台あれば足りるし、潮風がいつも吹いてるから電力供給も間に合ってるみたい」
「なるほどです」
 確かにそうだった。自分が海岸に立った時に度々強い風が吹いて、自分の毛並みをかきあげた程。確かにあの風が吹き続けているのならばなんとかなると思った。
「さて、この坂を真面目に下るのは面倒くさいから・・・"サイコキネシス"!!」
「安定だね・・・おっとと」
「あわわ・・・ふぅ、ところでレイエルさんは結構サイコキネシスを多用してますけどPPは切れないのですか?」
「ええ、このオカリナのお陰で。 これを付けてからサイコキネシスがずっと使えるようになったり、ゴーストタイプとエスパータイプの威力が上がったりしたのよ。その代わりに今言ったタイプしか使えなくなるデメリットがあるけど・・・別に気にしないわ」
 サイコキネシスで浮かんでるオカリナを見せながら話す。大きさは小柄で色は全面真っ白なのだが、重要なふさぐ穴が見当たらなく、これでは音色を変えられない。
「あの、そのオカリナってどうやって音色を変えるのですか?」
「音色はサイコキネシスを込めた力によって変わるわ。仕組みはどうなってるかは分からないけど、このお陰で私も吹く事が出来るのよ。うーん、すぐバスが来ると思うけど少しだけ吹くわね・・・♪」
 一度サイコキネシスを解除して地面に二人を下ろすと、今度はサイコキネシスをオカリナへと注ぎ、口を吹き込み口に付ける。そして吹いた瞬間、透き通った柔らかい音色が辺りを包む・・・凄い。こんなに落ち着いた気分になるのは初めてかもしれない。
 その音色を聞いてしばらくして、
「ふぅ、こんなもんかしらね。ちなみにそろそろバス来るわよ」
「聞いててスッキリしたような気分になりました。また今度聞きたいです」
「ボクもかな。何回聞いても飽きないよ」
「ありがと、二人とも。じゃ、いい感じにバス来たから乗り込むわよ」
 バスが来たのをレイエルが確認し、乗り込みするところに待ち、来たバスに乗り込み座った。ちなみに発車タイミングが座る直前だったので座る時に少しよろっとし、少し強めに座ったせいで運転手がバックミラーでこちらを見たのを見て焦ったが。
「ま、まぁ何がともわれモルク、アーシアちゃんお疲れ様」
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