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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
とある応龍の怠惰目録・H
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〜???〜

ここ、どこよ。

俺が真っ先に抱いた感想は、なんか猛烈にデジャヴを感じる純粋な疑問だった。そして前回と違い、俺は此処がどこか何となく知っている。気が遠くなるほど多く並んだ本棚、足元に散乱した紙媒体の海、そして無駄に高級感ある事務机に座る見覚えのある司書。

そう、ここは―――俺が応龍皇を押し付けられた(?)あの空間だ。

『こにゃにゃちわ〜♪』
「死んでください」
『二つ返事で毒吐かないで!?』

いたいた。何か前にあった時より心なしかぶん殴りたい顔に見えなくもないが俺も一応前世では社会人でしたから勘弁しておく。命拾いしたな!

『初めての時と一転して随分攻撃的になったねぇ・・・やっぱ力を得たら人は変わっちゃうのかしら。いやね〜』
「キモイので死んでください」
『・・・ちゃんと話進めるから君もちゃんと聞いてくれる?』
「内容によっては死んでください」
『親切心半分でこの場を設けたのに何で私罵倒されてんの!?』
「打算半分だからでしょうが死んでくれ」
『バレた?』
「死ね」

ここに来てから語尾に呪詛がつくがきっと俺ではなく司書のせいなので気にしない。とはいえこのままでは何故呼ばれたのか分からんので仕方なく話を聞いてやる。なんかコイツは恐らくすごい存在なのにちっとも敬う気になれない。
・・・本人がそう振る舞ってるせいかもしれんが。

驚いたことに今回のこいつはここから一切おふざけなしらしい。ふざけんなてめぇ読者はおふざけを求めて此処に来てるのにおふざけなしとかカレーライスのカレールーをおかゆに変えるようなもんだぞ分かってんのか!!
でもおふざけで生きているような存在の俺に対して真面目なら何かしらの緊急事態かもしれんので真面目に聞くことにする。

『君のいるフラスコには今までもいくらか劇物を入れてきたんだ』
「二次創作で言うチート転生者だろ?」
『厳密には全然違うけどその解釈でいいよ。僕も説明面倒だし。時代も場所もバラバラだけど劇物たちはその殆どがちゃんと歴史の流れに収まった。ここが多元世界をある程度立証した世界枠だからこそフラスコとしては最適だったんだ』

要するにフラスコとしての強度と容量が大きかったってことか。他にもいい感じのフラスコはあるらしいがそこは重要ではないと話は続く。

『多くの劇物が自分の在り方にある程度納得して住民たちと一緒に行き、時には戦い、交わり、そして朽ちていった。でも全員がそういう道へ行けたわけじゃない』
「まだ生き残りがいる、若しくは自分を受け入れられないヤツがいる?」
『ご明察。その劇物は自分以外の劇物の存在に偶然にも気づけなかったんだ。自分の存在さえ疑ってるし、僕の事も夢か何かだと思ってるだろうね』
「はぁ・・・」
『で、さびしがり屋のそ
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